2015年12月20日 10時00分
利益は100億円!? 「破産」と「成功」を繰り返した著名投資家の手法とは?
1億ドル以上の利益を生んだ投資家“ジェシー・リバモア”の手法を紹介!
投資や株に関心があり、やってみたい気持ちはあっても、リスクが怖くて躊ちょしてしまう人は大勢いるだろう。そんな人に向けて、有名投資家の成功体験や失敗談を紹介し、成功する投資手法や考え方などを知ってもらう同企画。これまでにも、国内の有名投資家をはじめ、ベンジャミン・グレアム氏やウォーレン・バフェット氏などを世界的に著名な人物も紹介してきた(関連記事参照)。今回は、海外の有名投資家の一人で、相場師でもあるジェシー・リバモアを紹介する。
■ジェシー・リバモアとは?
ジェシー・リバモア氏は、アメリカで有名な投資家の一人で、相場師でもある。何度も破産と成功を繰り返している。彼の投資家デビューは、わずか15歳のころ。ボストンで行われていたバケットショップと呼ばれる賭博に似た株取引で、1000ドルの資金を作ったという。その後1897年にはウォール街で取引を開始するものの、約半年で破産を経験。その後も破産から立ち直ってはまた破産という状況を繰り返した。それでも、1929年には1億ドル以上の利益を上げることにも成功している。
■投資の手段や手法はどのようなものか?
投資手法は、トレンドに従うという手法で一貫している。最初のころは、スキャンピングという超短期の売り買いを繰り返す手法をとっていたが、この方法で失敗をした経験から、ファンダメンタルズという手法を採用するようになっていく。
ファンダメンタルズは、株式市場全体のトレンドや政治的情勢などをもとにして投資を行う手法のこと。投資対象の会社の財務状況や内部情報だけでなく、経済指標となる貿易の統計データなども参考にする。
もともと相場師としての感覚も優れていたようだが、やはりデータなどの分析をしっかり行うことは、投資を成功させるために欠かせないということなのだろう。
■儲かったあとは何をしている?
成功と失敗を繰り返してきたリバモア氏にも、唯一『How To Tradeln Stocks by Jesse Livermore』という著書がある。そこには、リバモア氏自身が行ってきた投資手法だけでなく、彼の壮絶な経験も記されている。また、彼自身にまつわる逸話もある。カリフォルニア大地震の前に、電力会社の株を大量に売り込んでおり、大地震が起きて株が暴落することで大儲けしたこともあるのだとか。投資には、分析や手法ももちろん大切だが、彼のように投資に対する感性も必要なのかもしれない。
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