2017年05月13日 11時40分

上手な財テクは手帳にアリ!? FPが教える活用法

FPが教える! 金融のプロ御用達の手帳を活用した財テク術とは? [拡大する]

FPが教える! 金融のプロ御用達の手帳を活用した財テク術とは?

 “財テク”と聞くと、経済情報にアンテナを張り、より有利な金融商品で資産運用するというイメージを持つ人が多いだろう。だが、もっと気軽に財テクができたら、楽しくお金が増やせるのではないだろうか。そこで、プロが持ち歩く『手帳』を財テクツールのひとつとして活用する方法を紹介しよう。

■プロが使う手帳だから使いやすい

 銀行の営業職や窓口業務、また、コンサルティング業など、金融関係で働くプロも使うことが多い手帳として『ファイナンシャルデスクダイアリー』(近代セールス社)がある。プロが使う手帳なんて難しそうと思われがちだが、中身はとてもシンプルだ。

 手帳の構成は大きく分けて2部構成。前半部分は、手帳ならではの見慣れた見開きのウィークリーページがメインで、書き込みスペースが大きく、たくさん記入できる。月ごとに「こよみの行事・イベント/今月の調査・統計/今月の税金」の資料も記載されている。

【記載事例:5月の場合】
・5月のこよみ(3日:憲法記念日、4日:みどりの日、5日:こどもの日など)
・今月の調査・統計(家計調査 四半期/総務省など)
・今月の税金(自動車税、軽自動車税の納付など)

 後半部分は、全88ページにわたって投資関連の資料が掲載されている。手帳の約半分を占めており、役立ちそうだ。

【資料目次の抜粋】
・主要金利等の推移
・株式市場の動きと経済イベント(※図表参照)
・為替・原油市場の動きと経済イベント
・資産運用のリスクとリターン
・主な金融商品の概要  …など

■金利先読みの訓練にも 手帳の上手な使い方

 この手帳は、投資判断を行うために必要な過去のデータや指標などを万全に備えているだけではなく、さらにオリジナリティに富んだ活用もできる。

 「主要金利等の推移」のページでは、各種の金利・株価等が月単位で掲載されているが、2017年版の場合は2016年7月以降空白になっているので、自分で記録しておきたい金利等を書き込んでおくとよい。また、予想金利を書いておき、該当月になったら確定した金利等を書き込むことで、先読みの訓練にもなる。

 また、ほかに活用したいページとしては、投資データ作成用に活用できる「月計数記録欄」がある。ウィークリーページの最後にある全13ページを使えば、オリジナルデータを蓄積して投資に活かせそうだ。例えば、仮の売買の記録をしておけば、“バーチャル投資体験”で経験を積むことも可能だ。また、その日の気になったニュースをメモしておくと後々重宝するはず。これは家計管理など、日々の暮らしにも応用できそうだ。

 投資を行う上で大切なことは、価格の変動の要因を理解し、見据えることだ。また、世界の動向にもアンテナを立てておきたい。情報が氾濫している今だからこそ、自分に必要な情報を記す手帳を上手に活用しよう。

(取材協力:近代セールス社)

【文/竹谷希美子】
金融専門の編集・制作プロダクションSAKU株式会社代表。
公式サイト/http://www.saku-life.jp/

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