基本の「リスク」と「リターン」を知って“投資効率”の良い商品をセレクト

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基本の「リスク」と「リターン」を知って“投資効率”の良い商品をセレクト(写真はイメージ)

 投資をする上で知っておかなければならない基本用語に「リスク」と「リターン」がある。正しく理解して個人型確定拠出年金(愛称「iDeCo」、以下イデコ)での資産形成に役立てよう。

■リターンは「収益率」、リスクは「収益の振れ幅」

 リターンとは、投資から得られる収益、または損失のことだ。リターンには、配当や利息といった “インカムゲイン”と、値上がりによる“キャピタルゲイン”の2タイプがある。1年あたりのリターンの合計額を購入価格で割ってパーセンテージで表したものが年率リターンだ。例えば、元金100万円を投資し、1年間で5万円のリターンがあったなら「5万円÷100万円=年率5%」となる。

 リスクは一般に「危険」という意味で使われるが、投資の世界では「リターンのばらつき」を表す。収益の振れ幅が大きいとリスクが高く、小さいとリスクが低いとされる。図表1は、資産Aと資産Bのリターンの変動をイメージした図だ。資産Bの方が資産Aよりも収益のブレが大きい。これは、資産Bは大きく収益が得られるかもしれないが、同時に大損する確率も高いということを表している。

■リスクとリターンは表裏一体

 投資をするなら、誰もが低リスク高リターンの投資信託を購入したいと思うだろうし、確実に資産を増やすためにはそのような投資信託を選ぶのが理想的だ。しかし、実際の金融商品は、高いリターンを狙うとリスクも高くなり、リスクを抑えるとリターンも低くなる“トレードオフ”の関係が成り立つ。リスクとリターンは両立しないため、高いリターンを狙うならば、大きな損失も覚悟しなくてはならないというのが投資の原則だ。

■投資効率を測る「シャープレシオ」

 リスクは取らずに高いリターンが期待できる夢のような金融商品はないにせよ、取るリスクの割には期待するリターンが高い「投資効率の良い」商品を見分けることは可能だ。

 例えば、リターンが5%のファンドCと、リターンが8%のファンドDがあったとする。どちらもリスクが10%だった場合、リターンのより高いファンドDの方が資産形成には有利だ。このように、リスクに対し、どれだけリターンが得られるかで商品を比較することができる。そして、その投資効率でファンドの良し悪しを測る指標のひとつが“シャープレシオ”と呼ばれる指標だ。

 シャープレシオの計算方法は、リターンから国債利回りなどの無リスク資産のリターンを引いた上で、リスクで割って求められる。相対的に見て数値が大きいほど良いとされる。先ほどの例だと、ファンドCのシャープレシオは「5%÷10%=0.5」であるのに対し、ファンドDは「8%÷10%=0.8」だ。数値の高いファンドDの方が、投資効率がいいと求められる。

 ただし、異なる資産ではシャープレシオの傾向が異なるので、主に同じカテゴリーに分類されるファンドの比較に用いる(図表2参照)。

 リスクとリターンの関係はトレードオフのため、単純にリターンだけを見てファンドの評価はできないが、シャープレシオを見れば選ぶべき商品が判断しやすくなる。一部の運営管理機関では、イデコ商品のシャープレシオが比較可能だ。また、モーニングスターのサイトでもDC専用ファンドも含めシャープレシオが確認できる。ファンドの選択の際は、リスクに見合ったリターンが期待できるのかもチェックしたい。

(マネーライター・永井志樹子)

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