2018年04月06日 08時20分

小額から投資信託で儲けたい 2つの可能性と注意点とは

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投資信託で利益が出る可能性と注意点を紹介(画像はイメージ)

 金融機関によっては月々100円や1000円などの少額から投資信託の積み立てができるものもあり、これなら投資を始めたいと思う人もいるだろう。とはいえ、「そもそも投資信託って何?」「どうやったら利益が出るの?」と疑問を持つかもしれない。今回は、初心者向けに投資信託で利益の出る可能性について解説する。

■プロが資金を集めて小口投資できる「投資信託」

 投資信託とは、たくさんの投資家から集めたお金をもとに、日本株式や海外株式、日本債券、外国債券など、さまざまな金融商品をプロが買い、個人向けに小口に売っている金融商品だ。もし、日本株を単体で買う場合は、資金として数万円や数十万円が必要だが、投資信託なら月々100円や1000円などの少額で買えるものもある。投資信託で利益を出せる可能性があるのは、次の2通りだ。

【1】安く買って高く売る「値上がり益」

 投資信託の値段のことを“基準価額”と呼ぶが、この基準価額が安いときに買い、高いときに売ることで、その差額が利益となる。これを「値上がり益」、または「キャピタルゲイン」という。とはいえ、投資信託の基準価額は日々変わる。いつが安いか、いつが高いかというのを初心者が考えて売買するのは困難だろう。そこで便利なのが、積み立てで買っていく方法だ。毎月同じ金額でコツコツ買っていくことで、基準価額が高いときにまとめて買ってしまう“高値掴み”を避けることができる。もちろん、基準価額が安い時にまとめて買うということもできないため、大きな値上がり益を見込むことはできないが、大きな損をできるだけ避ける方法と言えるだろう。

【2】利益の一部が支払われる「分配金」

 投資信託の運用中に出た利益の一部が投資家に支払われる「分配金」でも、利益が出る可能性がある。この分配金の金額やタイミングは、投資信託によって異なる。ただし、分配金が多ければいいわけではない。なぜなら、投資信託によっては、元本の一部を取り崩して支払われているものもあるからだ。投資とは、元本を運用して利益を得ることを目指すもので、分配金をたくさん受け取ると、そのお金は運用に回せなくなることに注意したい。長期で運用して雪だるま式に増やしていくことを目指すなら、分配金の回数は少ないものを選んだ方がいいだろう。

■ネット証券なら自宅で手続きなどができる

 投資信託を買う場合、ネット証券であれば、口座開設や商品購入の手続きが実際の店舗に行かず自宅でできるので便利。投資信託の購入手数料が安いケースがあるのもメリットだ。ただし、ネット証券の場合は、手続き等に不明な点があった場合、WEB上で調べたり、カスタマーセンターに電話したりする必要がある。それらの使い勝手について、事前に調べてから口座開設をしておくのもよいだろう。

 投資はリスクを伴う場合があるので、余裕資金で始めることが重要だ。初心者で投資を始める場合、ごく少額でスタートして、勉強しながら進めてみてはいかがだろうか。

(ライター:西山美紀)
ファイナンシャルプランナー。2児の母。これまでに1万件以上のマネーデータを分析し、500人以上にマネーの取材を行うほか、女性の生き方などをテーマに取材・執筆・記事監修なども行っている。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)。

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