2018年04月22日 11時00分

7割以上が利用する証券“ネット取引” 投資家に選ばれる理由とは

7割以上が利用する証券の“ネット取引”。投資家に選ばれる理由とは何だろうか(画像はイメージ) [拡大する]

7割以上が利用する証券の“ネット取引”。投資家に選ばれる理由とは何だろうか(画像はイメージ)

 日本証券業協会の「平成29年個人投資家の証券投資に関する意識調査(インターネット調査)」によると、「証券会社のインターネット取引(スマートフォン等による取引含む)」で金融商品を注文する人は、回答者のうち73.8%に及び、若年層ほど利用率が高い傾向にあった。今回は、インターネットによる証券取引が選ばれる理由と、利用する上で気を付けたいことを紹介する。

■ネット証券は手数料が割安

 手数料や使い勝手、相談できる体制など、証券会社を選ぶポイントはいくつか挙げられる。証券会社をわかりやすく分けると、店舗を持つ「総合証券会社」と、店舗を持たない「ネット証券」がある。ネット証券はインターネットを介し、スマートフォンやパソコンなどで、いつでもどこでも取引ができるのが特徴だが、総合証券会社でもインターネットを介した取引(ホームトレード)は可能。両者の違いは、ネット証券が総合証券会社よりも一般的に手数料が割安な点にある。

 ただ、手数料が安ければいいのかというとそうでもない。通常、総合証券会社は一人ひとりに担当者が付き、初心者にとっては何でも聞ける相談相手となる。一方、ネット証券は担当者が付かないため、注文の方法などは自分で確認しながら行う必要がある。どちらがいいかは人それぞれだ。

■銀行などと比べNISA取扱商品が多い

 NISA(少額投資非課税制度)は、2014年からスタートした少額からの投資を行う人に向けた非課税制度のことで、ネット証券でもこの制度を利用できる。同意識調査では、NISA口座を開設した割合は61.6%、うち最も多いのは「証券会社に開設している」人で、50.5%だった。銀行(信用金庫なども含む)や郵便局が合わせて11.1%だったのに比べると、かなりの開きがある。その理由として考えられるのは、銀行や郵便局では株式やETF(上場投資信託)等の売買ができないことだろう。

 NISAでは原則1人1口座しか開設できないため、「どこで口座開設をするか」が重要なポイントとなる。自分がどの金融商品を取引したいのか決め、金融機関が取り扱う商品をよく確認してから口座開設したい。なお、一定の要件を満たせば別の金融機関に変更することは可能だ。

 将来のために資産をつくり、管理することの必要性は誰もが感じていることだろう。最初の一歩を踏み出すのは勇気がいるだろうが、店舗に出向く必要がないネット証券は、そういった意味で資産運用を始めるハードルが下がるのかもしれない。週末にじっくり検討してみてはどうだろうか。

【文・監修:SAKU株式会社】
しあわせな人生をデザインする会社、人生とお金をコンセプトとする編集制作プロダクション。これまでの金融・経済やマネーのイメージをくつがえす「発想力」を展開中。

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