2018年05月04日 11時00分

投資信託の購入手数料はどこも同じ? プロが教える賢い買い方とは

同じ投資信託でも、購入手数料が異なることがある。お金のプロが教える賢い買い方とは(画像はイメージ) [拡大する]

同じ投資信託でも、購入手数料が異なることがある。お金のプロが教える賢い買い方とは(画像はイメージ)

 投資信託を買うときに、“購入手数料”について意識したことはあるだろうか。「同じ投資信託なら、どこで買っても手数料は一緒では?」と思う人もいれば、「そもそも手数料がかかるなんて知らなかった!」という人もいるかもしれない。実は、同じ投資信託を買う場合でも、金融機関や買い方によって購入手数料が異なることがある。今回は、投資信託の購入手数料の違いについてお伝えしよう。

■同じ投資信託で手数料が異なるケースも

 同じ名前の投資信託であれば、基本的にはどこの金融機関で買っても同じものが買えるが、そのときの購入手数料(買付手数料や販売手数料とも呼ばれる)が、金融機関によって異なるケースがあるので要注意だ。

 購入手数料は、一般的に0%のものもあれば、3%程度かかるものもある。仮に3%程度かかる場合は、1万円の投資資金であれば、300円ほどが手数料でかかり、残りの9700円で投資をスタートすることになる。手数料はほんの数%といっても、意外と大きく感じるのではないだろうか。もし、いくつか証券口座を持っている場合は、買いたい投資信託が決まったらそれぞれの購入手数料を比較してみよう。一般的に、証券会社や銀行の窓口よりもネット証券の方が安い場合もある。

 さらに“買い方”も重要だ。同じ証券会社でも、窓口で買う場合とネットで買う場合とで、購入手数料が異なる場合がある。この場合、ネットで買う場合が安いケースが多いので、念のため確認するようにしよう。

■購入手数料がかからない投資信託や制度を活用

 「ノーロード」と呼ばれる、購入手数料が無料という投資信託もある。「ノーロード」と書いてある投資信託なら、購入手数料について気にする必要がないため、投資初心者には銘柄選びの手助けとなるだろう。ノーロードの投資信託は基本的にネット証券での取り扱いが多い。

 さらに、年間40万円まで、20年間非課税で利用できる「つみたてNISA」という仕組みがある。つみたてNISAで扱われている投資信託は基本的に購入手数料が無料だ。投資信託を買いたい人にとって選択肢のひとつになるだろう。

 普段はあまり気にならないかもしれないが、効率的にお金を増やすためにはしっかりと確認する必要がある購入手数料。投資信託を買うときは必ずチェックしよう。

(ライター:西山美紀)
ファイナンシャルプランナー。2児の母。これまでに1万件以上のマネーデータを分析し、500人以上にマネーの取材を行うほか、女性の生き方などをテーマに取材・執筆・記事監修なども行っている。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)。

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