FX取引、注文時の「デメリット」とは

FX取引の基本的な注文方法として、覚えておきたいのは「成行(なりゆき)注文」と「指値(さしね)注文」。FX注文方法は使い分けが鍵!でも紹介しているが、うまく使い分けるためには、それぞれのメリットとデメリットをしっかり理解することが重要。今回は各注文のデメリットを中心に紹介する。
 成行注文は、注文時に表示されている為替レートで、即取引が成立すること。為替動向をチェックしつつ、リアルタイムで注文を出すことで、確実に売買をすることができ、「指値注文」(後述)のように、為替レートを指定する必要がない。

≪「成行注文」のデメリット≫
『必ずしも注文時に参照した為替レートで取引できるわけではない』

 為替レートは刻一刻と変動するため、正確にいくらで売買することができたかは、約定された後にしかわからない。事前に、買値・売値に誤差が出る可能性を織り込こんでおかなければ、「こんなはずじゃなかった」という結果になってしまうことも…。「リアルタイムで取引できるんだから」と安心せずに、FX取引のリスク管理は徹底しておこう。
 指値注文は、あらかじめ売値・買値の値段を指定し、その値段になった場合に自動的に成立する。長期間の為替動向を意識しつつ、じっくり確実にFX取引を行いたい人に向いているといえそう。自分が希望し、納得する値段で取引できるため、戦略が立てやすい。

≪「指値注文」のデメリット≫
『条件の設定次第で、延々と取引が成立しない場合も』

 条件をうまく設定しないと、延々とFX取引が成立しないままになってしまう可能性もあり、欲張り過ぎると「ここで売るべき/買うべきだった」というタイミングを逃してしまうこともある。

 つまり、その時々の為替レートに応じて、無理のない条件設定をすることが大事なのだが、「自動的にFX取引できるから」と、指値注文ばかりに頼ってばかりいると、為替レートの動きに鈍感になってしまうかも。指定した取引内容を常に意識しておきたいところだ。
 OCO注文とは、指定した価格まで上がったら「利益確定」、下がった場合は「損切り」するという、2つの注文を同時に出すことができる。

≪「OCO注文」のデメリット≫
『「OCO注文」なら、あらゆるリスクを回避できる…は、間違い!』

 「OCO注文」であれば、あらゆるリスクを回避できるのでは? という考えは間違い。

 例えば、激しい値動きを繰り返しながらも、上昇トレンドにある通貨もある。つまり、これから価格が上がっていくというところで、「たまたま損切りのラインを下回った」瞬間に損切りが確定してしまうことも考えられるのだ。やはり条件設定は慎重にしたいところ。

 if Done(IFD)注文は、「“もしも”この注文が約定したら」という条件付きで、自動的に次の注文を出すことができて便利。

<「if Done(IFD)注文」のデメリット>
『未決済で損失拡大を引き起こす可能性あり!』

 便利な反面、きちんと決済しなければ、知らず知らずのうちに損失が拡大している場合があるので要注意。

 このように、どんな注文方法にも必ずメリットとデメリットがある。自分の経験や置かれている状況に合わせて、適切な方法を選択できるように、しっかり内容を抑えておこう。

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