見極めたいのは売り買いの『タイミング』
2013年1月現在は、1ドル80円台を推移する円高傾向が続いている。円高=円の価値が高いということは、つまり「少ない日本円で外貨を買うことができる」ということ。08年は1ドル100円台で推移し、07年には一時、1ドル120円台も記録していたことを考えると、80円台はかなり進んだ円高状態であり、中長期的に見れば円安に向かっていくことが予想される。
それでは、円安になってしまったら、もう円をベースにしたFX取引はしない方がいいの?というと、実はそうではない。FX取引においては、株式取引でも行われている「空売り」をすることができる。空売りとは、簡単に言うと「所有していない通貨をFX会社に借りて売り、価値が下がったところで買い戻して返すこと」で、その差額が利益になるという仕組み。つまり、外貨の価値が高いとき=円安時に空売りすることで、今度は円高になったときに利益を出すことができるのだ。
好不況を問わず、また為替レートが円安・円高のどちらに振れていてもチャンスがあり、「底値だと思って株式を買った会社が倒産……」なんていうリスクもないFX取引。最初から大きく「レバレッジ」をかけて勝負!など、知識のない段階で無理をしなければ、投資ビギナーにもやさしい取引だといえる。
まずは為替レートの動きをしっかりチェックし、タイミングを見計らってFX取引をスタートさせてみよう。