2016年06月27日 07時40分

健康年齢少額短期保険、健康年齢で加入できる医療保険を販売、健康な人ほど保険料安く

健康な人ほど保険料が安くなる「健康年齢少額短期保険」とは?(写真はイメージ) [拡大する]

健康な人ほど保険料が安くなる「健康年齢少額短期保険」とは?(写真はイメージ)

 ノーリツ鋼機のグループ子会社である健康年齢少額短期保険は6月17日から、日本初の「健康年齢」で加入できる「健康年齢連動型医療保険」の販売を開始した。「健康年齢」は同グループ子会社の日本医療データセンターが保有する医療ビッグデータを基に独自に開発した、科学的根拠のある客観的な指標。実年齢・性別に加えて、血圧や代謝、肝機能、尿にかかわる一般的な健康診断結果12項目の数値を使用して算出されるもので、健康な人(実年齢より健康年齢が低い人)ほど保険料が安くなる仕組みだ。同社の大橋宏次社長は、「個人の健康努力の結果を健康年齢として見える化することで根拠に基づいた健康インセンティブを付与できる。健康年齢が行動変容の一助となれば」と展望する。

 同商品が保障するのは、がん、脳卒中、心筋梗塞、高血圧、糖尿病を含む5大生活習慣病の利用を目的とした入院。保険金額は入院日数に関係なく、日帰り入院でも80万円を支払う。加入年齢は18歳から75歳まで。あくまで健康年齢で保険料を算出するため、持病があって服薬している人でも、過去1年間に5大生活習慣病で治療のために入院、もしくは入院を勧められていなければ加入できる。保険期間は1年間で、更新時に再度、健康年齢を算出する。

 主な販売チャネルはインターネットと通販。インターネット経由で申し込む場合は、同社のホームページで健康年齢を測定し、意向確認後、申し込み内容を入力。併せて、健康診断結果や本人確認書類の画像をアップロードし、保険契約者名義のクレジットカードの情報を入力して、審査が通れば契約設立となる。

 今後は日本医療データセンターが強固なリレーションを有する健康保険組合を通じた健保組合委員への案内を予定している他、ノーリツ鋼機グループ各社を含む多様な業種とアライアンスを構築し、新たなチャネルを開拓していく方針だ。

 6月16日、東京都中央区のベルサール東京日本橋で開かれた記者発表会には、健康年齢少短の大橋社長の他、ノーリツ鋼機の西本博嗣社長、日本医療データセンターの上沢仁社長が出席した。

 西本社長は、同社グループの現在の事業戦略について、創業以来の事業領域である「プリント機器の提供」に代表される“ものづくり”をベースとしながら、医療、環境、食、シニアライフを重点領域として事業を拡大してきたと説明。今年は第2創業と銘打って、デジタル分野、バイオ分野、医療情報分野の3分野に注力していく方針を示し、「少短設立は医療情報分野事業の一環。日本医療データセンターの国内最大級のレセプトデータを活用することで、一般の人々にも国家的課題となっている医療費削減に取り組んでほしいとの思いから、商品開発に取り組んだ」と設立に込めた思いを語った。上沢社長は「今後は健康年齢の普及で、健康診断の受診意欲や健康増進意欲が高まるとともに、スポーツジムやウェアラブル端末メーカーなどの健康増進サービスの費用対効果が可視化され、良質なサービスが発展していくことを目指している」との考えを示した。

(保険毎日新聞)

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