2016年04月02日 08時00分

“超低金利”住宅ローン最新情報! 「マイナス金利」でどこまでオトク?

今こそ利用すべき!? マイナス金利で住宅ローンはどのくらいオトクになった? [拡大する]

今こそ利用すべき!? マイナス金利で住宅ローンはどのくらいオトクになった?

 日銀が導入した日本初の「マイナス金利政策」。今回の政策は、あくまでも日銀と各金融機関の間において適用されるものであり、一般の国民が持つ銀行預金などには該当しない。だが、マイナス金利の影響により、底を打ったとみられていた金利が、さらに引き下がって超低金利時代へ突入するなど、間接的に私たちの生活にも影響が出ている。

 預金金利もさることながら、住宅ローンの金利も過去最低水準を更新。ネット銀行を中心に超低金利の住宅ローンが続々と登場し、それに追随する形でメガバンクも金利の引き下げを発表した。

 薄利多売のため銀行にとっては苦しい状況だが、借り手としては願ってもない好機だ。たとえば、新生銀行の住宅ローンは変動金利(半年型)タイプで当初借入金利が0.60%。三井住友銀行も3月以降、10年固定の金利を0.15%下げて0.9%(当初10年)に設定している。三菱東京UFJ銀行はそれを上回る10年固定0.8%に、みずほ銀行も10年固定を0.8%に設定し、さらにインターネット限定プランを0.775%にするなど、大手銀行の中でも駆け引きが続いている。

 一方で、既存の住宅ローン利用者の間にも、この機に乗じて金利負担を下げようと、借り換えに走る動きが加速しているようだ。三井住友銀行など主要8行の2月の「借り換え申込件数」は、前年同月比2.5倍だったという。ただ、借り換えの際には諸経費なども考慮した冷静なジャッジが必要。超低金利の数字だけに踊らされず、金利差の恩恵をどこまで受けられるか、しっかり検討したいところだ。

 住宅ローンは額が大きく、返済期間も長期にわたる。今が最大の好機であることは間違いないが、早計な判断は後々自らを苦しめることになるかもしれない。

 新規申し込みでも借り換えでも、各銀行がどのような金利を設定しているか、それによる返済額にはどのような違いが生じるかなど、綿密なシミュレーションが必要だろう。

(記事/オオノ・ヨーコ)

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