2016年07月08日 09時10分

“未来の住まい”は何がすごい? メーカーこだわりの高度なテクノロジー【3選】

ソニーは空間と一体化する次世代型家電「Life Space UX」の開発を進めている [拡大する]

ソニーは空間と一体化する次世代型家電「Life Space UX」の開発を進めている

 最新のテクノロジーを駆使し、快適かつ環境にも優しい住宅の開発が進められている昨今。そのなかには、室内空間そのものを活用したり、手振りや音声で家電を操るといったハイテク機能もある。まるでSF映画に登場するような“未来の住まい”、その一部を紹介しよう。

■室内空間と一体化する家電

 ソニーが開発を進めているのは、空間と一体化する次世代型家電「Life Space UX」。壁や天井などとテクノロジーを融合させ、室内空間そのものを最大限に生かそうという試みだ。

 例えば、壁際すれすれに置くだけで、壁が超高精細画像を映すスクリーンになる「4K超短焦点プロジェクター」やソケットに差し込むことで音楽が流れる「LED電球スピーカー」などが商品化されている。

 過去に発表されたコンセプトモデルのなかには、家族で囲むダイニングテーブルがタッチスクリーンになる「テーブルトップスクリーン」などもある。手軽に写真などのコンテンツをシェアできる、画期的な技術だ。

■手振りや音声で設備が作動

 ハウスメーカー大手の三井ホームは、実証実験住宅「MIDEAS(ミディアス)」を手掛けている。テクノロジーを駆使してスマートエネルギー技術を最適化する様々な実験が行われているが、注目は「Kinect(キネクト)」を用いたナチュラルユーザーインターフェース。モーションセンサーを使い、手振りや音声で住宅設備を作動させるシステムだ。これにより、手を振って窓やブラインドを開閉したり、「お風呂を沸かして!」といった指示で湯張りを行うことなどが可能になる。

 また、業界初の「EVワイヤレス給電」の実証実験にも取り組んでいる。住宅横の送電パッド上に停車するだけで、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)への充電ができるというシステムで、2018〜2019年頃の実用化に向けて開発を進めている。

■スマホで睡眠環境を整える

 また、アップルは先月、住まいのIoTアプリ「Home」を発表した。iOS上でスマートホーム製品を制御するツールで、スマホ上に表示されたアイコンをタップするだけで、対応するスイッチや照明などをコントロールできる。加えて、一度に複数の機器を制御する「シーン」という機能も導入。例えば「おやすみシーン」を選べば、「窓のブラインドを下ろす」「部屋の照明を落とす」「エアコンの設定温度を調節する」など、“就寝”に紐づく一連の動作を同時に行ってくれるという。

 ひと昔前では考えられなかった、こうした技術。いずれも、数年後の実現に向けて開発が進められている。未来の家は、案外すぐそこまで来ているようだ。

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