2013年03月26日 11時44分
自賠責保険、4月から値上げ〜平均13.5%の負担増
家計には痛い、千円単位の値上げ。任意保険を見直すきっかけになりそうだ
すべての自動車所有者に加入が義務付けられている自動車損害賠償責任保険、通称“自賠責保険”が、今年4月の契約分から値上げされる。改定は2011年以来2年ぶりで、全車種平均13.5%の値上げとなる。
そもそも自賠責保険は、2002年以降に黒字化。累積された積立金を還元する目的で、2008年に24%の大幅な引き下げが実施されている。しかし、その後の交通事故による後遺症に対する保険金支払いなどが想定額を上回ったため、2011年に約11.7%値上げされた。それでも2012年度末の契約分において、5128億円の累積赤字が見込まれたことを受け、再び値上げされる運びとなった。
車種別の改定内容は、例えば自家用乗用車の場合、一般的な2年契約での保険料は2万7840円となり、2890円(11.6%)の値上げ。軽自動車では、2年契約で保険料は2万6370円。4400円(20.0%)の値上げとなる。
自賠責保険は交通事故の被害者の救済を目的に定められたもので、対人事故の被害者にのみ支払われる強制保険。加入せずに車を運転すると、1年以下の懲役または50万円以下の罰金や、免許停止などの処罰および処分を受けることになる。ちなみに、自賠責保険の証明書を所持していなかっただけでも、30万円以下の罰金となるので注意が必要だ。