2014年09月11日 10時00分

【世界の自動車保険(2)】交通事故が社会問題となっている中国の自動車保険事情とは?

交通事故および死亡者数の多さが問題となっている中国。日本の自動車保険との違いとは? [拡大する]

交通事故および死亡者数の多さが問題となっている中国。日本の自動車保険との違いとは?

 世界で最も人口が多い中国。自動車マーケットも拡大の一途をたどっているが、その一方で交通事故および死亡者数の多さが問題となっている。そこで注目したいのが自動車保険制度だ。中国には、強制加入の「自動車交通事故責任強制保険(交強険)」と、任意加入の「自動車第三者責任保険」、車両保険に相当する「自動車車両損失保険」があり、一見すると日本と似た仕組みのようだが、深く調べていくと2つの違いが見えてきた。

■ドライバーではなく車に付保! 車を買い替えたら解約・新規契約が必要

 中国の任意保険においては、日本のノンフリート等級制度のような保険料の割増引制度が採用されている。ところが、中国では、保険はドライバー(被保険者)に付保されるのではなく、自動車に付保されるもの。そのため、日本とは違い、保険の契約以後に車を買い替えると、割増引率は引き継がれない。既契約の解約や、新規契約の手続きなどが必要になるのだ。

■保険金一括請求制度がない! 強制保険と任意保険は同一損保の契約が通例

 中国には、強制保険と任意保険の保険金一括請求制度がない。そのため、契約者は利便性を考え、強制保険と任意保険を同じ損保で契約するのが通例だ。一方、日本の保険金請求では、任意保険を契約している損保が自賠責保険の補償分も含めて支払うのが一般的。自賠責保険と任意保険を契約する損保が異なっても、不都合は生じない仕組みになっている。

 隣国とはいえ、文化から習慣まで異なる点の多い日本と中国。自動車保険も例外ではなく、柔軟な対応の可不可に違いがあることが明らかになった。

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