2015年05月09日 09時30分

実用化したらどうなる!? “自動”運転車、事故時の「過失判定」は?

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もし自動運転車で事故を起こしたら……運転者の過失はどうなる?

 人間の運転なしで自動走行できる「自動運転車」の実用化が本格的に進んでいるが、広く導入されれば、自動車事故の減少も期待できる。とはいえ、いくら自動といっても、完全に事故がなくなるわけではないだろう。万が一、自動運転車で事故を起こしてしまったら、運転者の過失はどのようになるのだろうか。

■法制度や自動車保険の整備が必要

 結論からいうと、現段階では法整備や自動車保険の改訂などもされていないため、どのようになっていくのかは断言できない。ただ、一部の専門家からは、自動運転車であっても乗車中に事故が起こった場合、ドライバーが免責になることはないという声もある。普段から管理しているドライバーに対しても、なんらかの責任が発生するのが自然というのだ。

 事故時の過失に関していえば、正しい取り扱いをしていたかどうか、定期的なメンテナンスを行っていたかどうかなどが検討されることになりそうだ。ただ、自動運転車と謳っている以上は、ドライバーの負担が軽くならなければ意味がない。乗車中も従来と変わらず、常に危険予知しながら運転をしなければならないのなら、自動運転である必要がなくなってしまう可能性もある。事故の状況は様々であるため、過失に関しては、ある程度条件が設定されるかもしれない。同様に、自動車保険に関しても、今後整備が必要になってくるはずで、どのようになるかによって、保険の内容も大きく変わりそうだ。

■事故時の過失はどう判定?

 自動車事故を起こした時、現状では「当事者の誰にどのくらいの責任があるか」という過失割合が示され、その割合に応じて損害賠償の負担の程度が決まる。もし、自動運転車の乗車中に事故が起こった場合、この過失割合はどう決まるのだろうか。

 具体的には、法整備がされる段階で詳しく決められることではあるが、自動運転車のオーナーの管理責任、またはドライバーの設定ミスなのか、メーカー側の責任なのかを判断するところが重点になりそう。事故の状況によって、様々なケースが想定されるが、もしかしたら現在よりもドライバーの責任は軽いものになるかもしれない。

 自動運転車が市販化されるまでにはまだ時間を要し、環境整備も必要だ。いくら自動で運転してくれるといえど、万一のことを考えて、しっかりと補償をしてもらえる自動車保険には加入しておくべきだろう。

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