“億”単位の損害も… 高速での「トラック追突事故」事例

トラックが高速道路上で起こした”億単位”の高額賠償事例とは? [拡大する]

トラックが高速道路上で起こした”億単位”の高額賠償事例とは?

 一般道に比べて、高い速度域で走ることができる高速道路。当然、事故が起きたときには重大になりやすい。特に車体の大きいトラックには注意が必要だ。過去には、億単位の高額賠償を命じられるほど重い追突事故が起きた事例もあるので紹介しよう。

■標識車に追突して作業員が負傷 ――賠償金額1億970万円

<事故内容>
 2005年5月4日未明、東京都大田区の首都高速道路トンネル内で、清掃作業の車列最後尾を時速約20キロで走行していた標識車に、トラックが時速約70〜80キロで追突。標識車の助手席に座っていたAが追突の衝撃でフロントガラスに頭部を打ち付け、脳挫傷等の傷害を負い、後遺障害が残った。

<判決>
 AとAの家族は、トラックの運転手と運送会社を相手取り、約2億3700万円を求める訴えを起こした。トラック運転手は、事故時に前車を追い越そうと車線を変更し、床に落ちた高速券を拾おうとわき見をしたため、判決では「前方注視義務を怠った過失は明らか」とされた。一方、Aは作業上の都合でシートベルトをしていなかったため、「5%の限度で過失相殺をするのが相当」と認定。トラック側には約1億970万円の支払いが命じられた(2013年3月27日東京地裁判決)。

■トレーラーに追突して精密装置が損傷 ――賠償金額1億1780万円

<事故内容>
 2007年4月19日深夜、新潟県新潟市内を走る高速道路上で、精密装置(おむつ製造機)を積んだ大型トレーラーが前方不注視のトラックに追突され、装置2台が損傷した。

<判決>
 トレーラーを所有する会社と保険契約を結んでいた損害保険会社が、支払った保険金約1億1860万円についてトラック側に支払いを求めた。トラック側は、「高額な精密装置がトレーラーに積まれていることは予見できない」などの理由で賠償責任を否認したが、裁判では「多数の者が無制限の対物保険に加入していることが認められることに照らせば、本件損害が一般人の社会通念から通常予見できないものということはできない」などとして、約1億1780万円の支払いを認容した(2011年12月7日大阪地裁判決)。

 この裁判で、トラック側は「交通事故の物損は100万円以下が9割で、1000万円を超える損害は0.1%にすぎない」とも述べている。だが、紹介した以外にも高額賠償事例は存在する。万が一に備え、補償は充実させておくよう努めよう。

監修/新橋IT法律事務所 弁護士・谷川徹三氏

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