2015年07月09日 09時50分

自動車保険の“プロ”が答える! 車両保険を安くするコツは?

保険料に大きく関わる「車両保険」。ファイナンシャルプランナーが”安くするコツ”を紹介 [拡大する]

保険料に大きく関わる「車両保険」。ファイナンシャルプランナーが”安くするコツ”を紹介

 自動車保険に詳しいファイナンシャルプランナーの横川由理氏に、保険を選ぶ際に抑えておくべきポイントを“初心者目線”で聞く同特集。前回は「一括見積り」の注意点を紹介したが、今回は、車両保険の保険料を安くするコツについて紹介していく。

【Q】
車両保険は自分の車の修理費などを補償するためものだと思いますが、保険料を安くするコツはありますか?

【A】
「保険タイプの選択と免責の設定次第で変わります」

 車両保険の保険料を安くするコツは、保険タイプの選択と免責の設定が大きく影響します。

 車両保険は、オールリスクタイプ(地震、噴火、津波以外の事故を補償)とエコノミータイプ(地震等に加えて相手のいない事故や自転車との接触、当て逃げなどが補償外)の2種類があり、エコノミータイプを選ぶと保険料は安くなります。補償範囲がオールリスクタイプに比べて狭いので、当然ともいえます。

 一般的に、基本保険料の1.6倍でエコノミーがついて、2〜2.6倍でオールリスクがつくといわれています。ちなみに、ある保険会社でトヨタ・アクア(車両保険145万円)の見積もりをしたところ、車両保険をつけないと4万9000円、エコノミー7万7000円、オールリスク10万8000円となりました。

■免責設定で何が変わる?

 次に免責設定。事故で保険を使うと、基本は3等級ダウンして「事故あり」扱いとなり、保険料が高くなります。修理代として5万円程度なら自腹を切ってもいいと考える人は、免責額を5万円に設定しましょう。そうすることで、オールリスクでも保険料が約1.5万円下がります。免責額を10万円にすれば、保険料はさらに約2万円安くなります(保険会社によって安くなる保険料は異なります)。

 「保険料を安くおさえたい」、「補償を厚くしたい」など希望は人それぞれ。ただ、当たり前ですが、高い保険の補償は厚く、安い保険はそれなりです。自分にとって何が一番重要なのかを理解し、賢く選ぶことが大切です。

(取材協力:ファイナンシャルプランナー・横川由理)
FPエージェンシー代表。 FP資格取得講座をはじめ、マネーセミナー、執筆など幅広く活動。 著書に『保険 こう選ぶのが正解!』(実務教育出版)、『50歳から役に立つ「お金のマル得術」』(宝島社)、『よい保険・悪い保険2015年版』(宝島社)などがある。

(取材・文:寺本亜紀)

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個別or一括見積もり 違いを比較

必要な情報を入力して金額を出す「見積もり」は、契約前に欠かせないものすが、実は個別と一括で大きな違いが。自分に合う形で申し込んでください。

→ パターンで比較!個別見積もりのとり方

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自動車保険選びのポイント

任意保険には、対人・対物賠償や人身傷害補償、車両保険などさまざまな種類があります。事前にチェックして重視する補償を決めることが大切です。

自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

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