同乗したペットのケガも補償する自動車保険“特約”とは

同乗したペットのケガも補償する自動車保険の特約

 年末年始の帰省や旅行に連れて行くため、ペットを自動車に同乗させるという人も多くなるだろう。もしも、交通事故などで同乗のペットがケガをしたら、治療の補償はどうなるのだろうか。実は自動車保険において、ペットへの補償を取り扱う保険会社はまだ数えるほどだが、今ある自動車保険に特約として付帯できれば検討の余地もあるだろう。
 自動車保険において、車に同乗するペットは“物”として考えられる。対象とその補償内容については保険会社により違いがあるため、まずは自分のペットが補償されるかどうか確認しておこう。また、自身が事故の被害者であれば、ペットのケガを含む賠償を加害者に求めることができる。同乗するペットの補償がされる特約で対象となるのは、今のところ “犬と猫”だ。ただし、販売を目的としたような飼育状況にあるペットは除かれる。(2015年08月現在)
 共通する補償内容は、治療費用保険金と葬祭費用保険金がある。治療費用保険金 は、ペットが事故によるケガの治療のために獣医師の治療を受けた場合に、飼い主が負担した費用を支払うというもの。ただし、事故の日からその日を含めて30日を経過した後の費用は保険金の支払いはない。

 葬祭費用保険金は、事故発生の日からその日を含めて30日以内にペットが死亡した場合に飼い主が負担した葬祭費用を支払うものだ。保険会社によるが、飼い主が自動車事故で入院した場合にペットを預けるための預託費用を支払う補償もある。気を付けたいのは、飼い主がペットと同時に受傷しなければならないことや、ペットを膝の上に乗せて運転するような道路交通法上で禁止されている行為を行っていないことを要件としたものもある。

 また、保険会社が無料で提供するロードサービスにペットケアとしてペットに関わる費用をサポートするものもある。このサービスは事故や故障などで現場から自宅への帰宅ができない場合に現地でのペットホテル費用1泊を限度に預けるための費用とそのペットホテルまでの交通費を支払ってくれるものというものだ。帰省や旅行の前に手元の自動車保険のロードサービスについて確認しておくと安心だ。

 ペットと一緒に過ごす家族の時間は特別だ。運転中は、ペットを専用ケージに入れるなど飼い主としての配慮も忘れずに楽しいペット同伴のドライブの時間を過ごそう。
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