“黄信号”で直進したバイクと車が衝突 ドライバーに賠償責任はある?

赤信号を無視するのはもちろんNGだが、黄信号にも要注意! [拡大する]

赤信号を無視するのはもちろんNGだが、黄信号にも要注意!

 お盆休みに入り、車を運転する機会が増えたドライバーも多いだろう。その際、是が非でも避けたいのは交通事故だ。そこで、ぜひ注意してほしいのが“信号の色”。赤信号を無視するのはもちろんNGだが、過去に黄信号で交差点を直進したバイクが車と衝突し、ライダーが死亡した事故も発生している。詳しく紹介しよう。

<事故内容>
 2008年2月27日未明、愛知県名古屋市内の交差点を右折しようとした乗用車と、直進してきたバイクが衝突。ライダーは転倒し、頭を強く打つなどして約1時間後に死亡した。

<判決>
 ライダーの両親は、乗用車のドライバーに対し、慰謝料など約8800万円を求める訴えを起こした。

 裁判では、双方が対面していた信号の表示が問題となったが、ドライバーに続いて右折しようとしていたタクシー運転手の証言などから、ドライバーは右折青矢印信号、ライダーは赤信号に変わる直前ないし直後であったと判断された。

 そのため、判決では「黄信号で停止せず、対面信号を無視ないし看過したライダーの過失は重大である」、ドライバーには「前方確認が不十分だった過失があった」とし、過失割合をバイク側70%、乗用車側30%と認定。ドライバーには約2677万円の支払いが命じられた(2011年10月13日名古屋地裁判決)。

 右折車と直進車の“右直事故”では、一般的に右折車側の過失が大きいとされるが、過失の大きさによっては調整される。とはいえ、今回の事故ではドライバー側にも過失が認められた。あらゆる事態に備え、あらかじめ万全な体制を整えておくことが大切だ。

監修/新橋IT法律事務所 弁護士・谷川徹三氏

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