交通事故で「自動車保険」は使うべき? 意外と知らない“判断材料”を紹介

交通事故に遭ってしまった場合、「自動車保険」はすぐに使うべき? [拡大する]

交通事故に遭ってしまった場合、「自動車保険」はすぐに使うべき?

 誰しも事故には遭いたくないが、それでも起こりうるのが自動車事故。だからこそ自動車保険は、いざというときに役立つ内容にしておく必要がある。だが、実際に事故に遭った場合、すぐに保険を使うという判断をしていいものなのか? 保険の実務に詳しいファイナンシャルプランナー(以下、FP)が、意外と知らない判断材料を紹介していく。

▼保険使用による影響は以前より大きい

 ここ数年の間に、保険各社は「等級(ノンフリート等級)制度」を大きく変更した。具体的には、(1)「3等級ダウン事故」で保険を使用した場合、3等級ダウンに加え次年度の継続時から3年間は割り増し料率が適用される。(2)「等級据え置き事故」がなくなり、飛び石のような不可抗力の事故で保険を使用した場合でも、1等級ダウンかつ次年度の継続時から1年間は割り増し料率が適用されるようになった。使用後の影響が従来に比べ大きくなったことで、自動車保険は簡単には使いにくくなったといえる。

▼事故後すぐに判断しなくてもOK

 あまり知られていないが、実は保険の使用有無は事故後すぐに判断しなくてもよい。使用を前提に保険会社へ事故報告をして、示談交渉をしてもらい、最終的に過失割合や車の修理費などから割り出される自身の負担額を確認した上で判断することが認められている。保険会社もその点は織り込んで動いているため、保険を使わないことになっても、特段気を遣う必要はない。

▼事故後の概算保険料はチェックできる

 上述の等級制度の変更に伴い、保険各社は事故後の概算保険料を試算できる体制を整えている。「仮に保険を使った場合、次年度の継続時からいくら保険料が割り増しされるのか」を知ることができるので、保険使用の判断時にはとても重宝できる。

 例えば、自身の過失が小さく、負担額も少ない場合、保険金の受取額よりも保険使用後に支出する保険料総額の方が大きくなることもある。そうなると、保険の使用はデメリットになるため、使わずに実費を支払うほうがよいという判断になる。なお、最終的に使用しないとした場合は「ノークレーム扱い」となり、等級を設定する際の事故件数からは除外される。

▼保険を使用しない際の注意点

 保険を使用しない場合、最終的に“いくらのお金をどこに支払うか”自身で確認して手続きをする必要がある。失念すると、新たなトラブルが起きる可能性もあるので、くれぐれも注意を怠らないようにしよう。

 自動車保険は万が一に備えて加入するもの。実費ではまかなえない事故に遭う可能性も大いにあるため、必ず役立つ内容にしておくべきだ。だが、使用については自己負担額や必要な手続きなどをしっかり確認してから判断するといいだろう。

<記事/奥田知典(マイアドバイザー登録FP)>
第一勧業銀行(現みずほ銀行)、東京海上日動火災保険、2006年から現在は(有)ekコンサルタント取締役として住宅セミナー講演、工務店経営支援、TV・ラジオ出演やコラム執筆等、幅広いジャンルで活躍中。

>> 自動車保険<総合ランキング> ドライバーの満足度1位を発表!

>> 速度オーバーで車両大破! 事例でわかる“検討すべき自動車保険”とは?


自動車保険を比較する

必要な情報を入力して金額を出す「見積もり」は、契約前に欠かせないものすが、実は個別と一括で大きな違いが。自分に合う形で申し込んでください。

→ 自動車保険の一括見積もりはこちら

→ パターンで比較!個別見積もりのとり方

→ ユーザーが比較の際に重視した項目

自動車保険選びのポイント

任意保険には、対人・対物賠償や人身傷害補償、車両保険などさまざまな種類があります。事前にチェックして重視する補償を決めることが大切です。

自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

■禁無断複写転載
オリコン日本顧客満足度ランキングの著作権その他の権利は、株式会社oricon MEに帰属していますので、無断で番組でのご使用、Webサイト(PC、モバイル、ブログ等)や雑誌等で掲載するといった行為は固く禁じております。