2016年04月05日 09時30分

トレーラー横転で死亡事故に… 事例でわかる再発防止と回避策

トレーラーの前後を走る際には“車間距離”を十分にとっておきたい [拡大する]

トレーラーの前後を走る際には“車間距離”を十分にとっておきたい

 車で走行中、トラックやトレーラーの荷台がぐらついていたり、今にも荷物が落ちそうな様子を見かけたことはないだろうか。万が一、落下や横転した場合、どのような事態になってしまうのか。実際にコンテナを載せたトレーラーの横転によって起きた事故事例があるので紹介する。

<事故内容>
 荷台にコンテナを載せたトレーラーが目的地に向けて走行していたところ、国道が事故渋滞で「到着予定時刻に間に合わない」と考え、県道へ迂回した。信号機のあるT字路交差点を左折するため、時速20キロまで減速してハンドルを切ったが、コンテナ緊締装置2ヶ所を固定していなかったことで左右に揺れ、ブレーキをかけながらハンドルを操作したが立て直すことができず、右側に横転。信号待ちをしていた乗用車2台を押しつぶし、その後続のライトバンに接触して停止した。

 この事故により、先頭で信号待ちをしていた乗用車とライトバンの運転者が軽傷を負い、先頭から2台目の運転者が死亡した。

<事故原因>
 この事故が起きた原因としては、トレーラーの運転手が勝手に運行計画を変更したこと、十分な減速をせずに左折を開始したこと、コンテナの緊締装置をきちんと固定していなかったことなどが挙げられる。大きな荷物を載せて走行する際は、このような点に気をつけることが再発防止につながるだろう。

 では、事故に巻き込まれないためにはどのようにしたらいいのか? 例えば、前方に荷物を載せたトラックやトレーラーが見えたら、車間距離を十分にとること。今回の事例のように交差点で遭遇した場合は、可能な限りバックするなどの回避が必要になってくるだろう。

 だが、なかには避けるのが難しいときもある。身の危険を感じたら、車から離れて逃げるという手段を考えてもいいだろう。ただし、その際は、ほかの車の存在にも気をつけて行動するようにしたい。

参照:国土交通省 関東運輸局HP
文:ロックスター 西田

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