2016年04月28日 09時40分

同乗者がいるなら知るべき! 加入要検討のお役立ち保険

人身傷害補償や搭乗者傷害など、加入を検討したい“お役立ち保険“を紹介! [拡大する]

人身傷害補償や搭乗者傷害など、加入を検討したい“お役立ち保険“を紹介!

 自動車を持っていると、レジャーや送り迎えなどで友人や知人を車に乗せる機会は多くあるだろう。その場合、ひとりのとき以上に「もし事故を起こしたら…」と不安になり、運転も緊張するもの。役立つ自動車保険については、事前に知っておきたいところだ。

■自賠責保険は同乗者も補償する

 すべての車に加入義務がある自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)では、自動車事故で人を死傷させた場合に保険金が支払われる。目的は被害者の救済で、限度額はあるが運転者以外の同乗者のケガや死亡も補償の対象となる。

【自賠責保険の補償限度額】
・死亡:3000万円
・ケガ:120万円
・後遺障害(神経系統、精神、胸腹部臓器に著しい障害を残して介護が必要な場合は、常時介護で4000万円、随時介護で3000万円。上記以外の後遺障害は75万円〜3000万円)

■足りない補償は対人賠償保険でカバー

 上述の限度額を超える賠償については、任意保険の「対人賠償保険」でカバーすることができる。家族が同乗していた場合は補償対象外になってしまうが、友人など家族以外であれば適用可能だ。

■人身傷害補償や搭乗者傷害も役立つ

 自賠責や対人賠償は、法律上の損害賠償責任が保険金の支払いにつながる。そのため、自動車同士の事故であれば、過失相殺が加味されることになるので、事故相手との示談交渉に時間がかかると支払いが遅くなってしまう。その点、任意の「人身傷害補償保険」に加入していれば、相手方との示談交渉を待たずに保険金が支払われる。

 「搭乗者傷害保険」は、死亡保険金や後遺障害保険金、医療保険金などにおいて契約時の金額が支払われる保険。いずれも、運転者や同乗者が対象だ。「できるだけ早く支払いを受けてほしい」と考えるようであれば、これらの加入を検討するといいだろう。

 どんなに気をつけていても、交通事故は起きてしまうことがある。自動車保険を見直すときは、自分以外の人を乗せる機会があることも考慮しよう。

<記事/江原さとみ>
ファイナンシャル・プランナー、FPオフィスなでしこ代表(http://www.fp-nadesiko.com/)。システムエンジニアとして働きながらFP資格を取得。その後の証券会社や生・損保代理店での勤務経験を活かし、セミナーや執筆、個人相談など積極的に活動している。「お金の話を身近に、わかりやすく」がモットー。

<監修/SAKU>

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