2016年07月07日 09時40分

自動車「サーブ」が70年の歴史に幕! ほかに息の長いブランドカーは?

日本車の中で歴史のある「ダットサン」ブランド(日産自動車)。今も海外向けに製造されている [拡大する]

日本車の中で歴史のある「ダットサン」ブランド(日産自動車)。今も海外向けに製造されている

 1946年に誕生したスウェーデンの自動車ブランド「サーブ」が、2017年をもってブランド名を「NEVS」に変更し、長い歴史に幕を下ろすことになった。70年の歴史を誇るブランドカーの消滅を惜しむ声は少なくないが、世界にはこれを上回る息の長い名車も存在する。

 例えば、90年にわたって愛され続けている「メルセデス・ベンツ」。1926年、「ベンツ&シー・ライニッシェ・ガスモトーレン・ファブリーク」と「ダイムラー・モトーレン・ゲゼルシャフト」が合併して誕生し、高い支持を集めている。なお、世界初のガソリン車を開発したのもベンツ。「メルセデス・ベンツ」の前身が、1885年に完成させた。

 そのライバルとして、約90年にわたりしのぎを削ってきたのが、ドイツの「BMW」だ。もともとは航空機エンジンメーカーだったが、1929年に最初の自動車「BMW Dixi」を製造。以後、操業停止処分や経営不振による倒産の危機を乗り越え、2016年は過去最高販売を更新する見込みと、隆盛を極めている。

 また、フランスの「プジョー」の歴史も古い。1882年の設立で、自動車量産メーカーとしては最古参とされており、1889年に蒸気エンジン搭載の3輪自動車を製造。その後、同じフランスの「シトロエン」の買収などを経て、現在も同国の大手自動車メーカーとして君臨している。なお、設立時は自転車製造を主としていた。1882年の「Grand Bi」から始まり、一時の販売休止期間を経て、現在は製造を再開している。

 ちなみに、現在もつくられている日本車で最も古株なのは、日産自動車の「ダットサン」だ。1924年に軍用保護自動車として生産がスタートし、1932年にブランドが誕生。国産大衆車として親しまれた。1981年、同社の方針によりブランドの使用が停止されるが、2012年には新興国向けに復活。今年4月にインド向けの新製品が公開された。

 時代を超えて愛され続けるブランドカー。世界の自動車シーンの歴史に名を刻む名車には、性能やデザインを超えた魅力が感じられる。

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