2016年07月19日 09時30分

車に友人を乗せるなら要確認! 事故時にケガを補償する“3つの保険”

万が一の事故に備えて「同乗者の補償」もしっかりおさえておこう [拡大する]

万が一の事故に備えて「同乗者の補償」もしっかりおさえておこう

 事故を起こさないように気をつけていても、思いがけず遭遇することは大いに考えられる。その際、特に休日であれば、大切な友人を乗せているケースも多いだろう。そこで今回は、事故時に同乗者を補償する任意自動車保険を紹介する。事故相手だけでなく、同乗者の補償についてもしっかりおさえておこう。

■対人賠償保険

 対人賠償保険は、自動車事故により他人を死傷させたときに使える保険で、自賠責保険の上限を超えた部分をカバーできる。ここでいう他人とは、親・子・配偶者など家族以外を指す。したがって、友人は補償されることになる。基本の保険としている会社がほとんどで、加入率も高いのが特徴だ。
 
 支払いについては過失割合で算出される。保険金額は会社によって異なるが、無制限を選択できることが多い。同乗の友人のケガは、ひとまず対人賠償保険でまかなえるだろう。

■人身傷害補償保険

 人身傷害補償保険は、契約車両に乗車中の人が自動車事故で死傷したときに補償する保険だ。対人賠償保険は他人を対象としていたが、この保険は自分や家族も対象になる。もちろん、友人も同様だ。

 また、過失割合に関係なく、実際の損害額が支払われる点もポイント。自分に100%の過失がある事故でも、入院治療費や休業補償、慰謝料などを含めた金額が保険金として支払われる。

■搭乗者傷害保険

 搭乗者傷害保険は、人身傷害補償保険と同じく、契約車両に乗車中の人が自動車事故で死傷した場合に補償する保険。同乗の友人も対象だ。

 特記すべき事項は、実際の損害額ではなく、あらかじめ契約した保険金が支払われるということ。なかには支払いのタイミングを早くしている会社もある。保険金は、早めに確保できれば助かるので、人身傷害補償保険の上乗せと考えたい。

 レジャーシーズンは、車に友人を乗せる機会が増える。ぜひ加入している自動車保険を見直しておいてほしい。

【文/杉浦詔子】
ファイナンシャル・プランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント/みはまライフプランニング代表。キャリアプラン(生活)とライフプラン(家計)の相談と講義、執筆を実施。一人ひとりの夢や希望、目標をじっくりと聴き、オンリーワンの未来設計図をつくる。女性のキャリア、家族や恋愛などのコミュニケーション、FPなど資格取得支援にも注力。

【監修/SAKU】

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