2016年09月08日 09時40分

台風やゲリラ豪雨で車が被害に… 補償してくれる「自動車保険」はある?

台風やゲリラ豪雨で車に損害が及んだ場合、補償してくれる自動車保険は… [拡大する]

台風やゲリラ豪雨で車に損害が及んだ場合、補償してくれる自動車保険は…

 大型の台風や局地的なゲリラ豪雨などの発生が相次いでいる。雨量が急激に増加すると、土砂災害および河川の氾濫、道路の冠水などが起こり、家屋だけでなく自動車にも損害が及ぶことは十分考えられる。そこで今回は、このような自然災害による被害を補償してくれる自動車保険についてお伝えしよう。

■自然災害による損害を補償するのは「車両保険」

 自然災害による自動車の損害を補償するのは「車両保険」だ。事故時にも適用されるが、台風や洪水、ひょう、雷、竜巻、高潮などで被害に遭った場合の損害もカバーしてくれる。だが、タイプによっては補償を受けられないケースもあるので注意したい。

■「一般タイプ」と「車対車+A」なら補償される

 車両保険は、大きく「一般タイプ」「車対車+A」「車対車」の3つに分かれるが、自然災害による損害を補償するのは「一般タイプ」と「車対車+A」。「車対車」は車同士の接触事故を補償するもので、自然災害は対象外となる。

 ただし、地震、噴火、津波による損害は、いずれのタイプでも対象外。これらの補償を受けるには、別途「地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約」の付帯が必要となる。すべての保険会社で取り扱っているわけではないが、ここ数年で販売保険会社数は増えている。

 車両保険は、保険料をおさえるために加入しないという人も少なくない。だが、最近の台風やゲリラ豪雨などの発生率を鑑みると、自分の車を守るために見直す必要もあるだろう。高額に思える保険料も、「免責金額(自己負担額)を設定する」「補償を絞る」といった方法で安くすることもできるので、検討してみはどうだろうか。

※「車対車+A」とは、「車対車」と「限定A(車両危険限定担保特約)」2つのタイプを合わせたもの

【文/内村しづ子】
CFP(R)認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。FP事務所マネーサロンキャトル代表(http://money-quatre.jimdo.com/)。「働く女性が楽しい人生を送るためのお金の知識」を発信。女性の気持ちに寄り添うマネー講座やコラム執筆を積極的に行っている。

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自動車保険選びのポイント

任意保険には、対人・対物賠償や人身傷害補償、車両保険などさまざまな種類があります。事前にチェックして重視する補償を決めることが大切です。

自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

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