2016年09月13日 07時50分

あいおいニッセイ同和損保が迅速な修理・支払い実現、損害調査にスマホ動画

あいおいニッセイ同和損保は、損害調査に「視界共有システム」を導入した(写真はイメージ) [拡大する]

あいおいニッセイ同和損保は、損害調査に「視界共有システム」を導入した(写真はイメージ)

 あいおいニッセイ同和損保はこのほど、事故車両の損害調査にスマートフォンを活用した「視界共有システム」を導入した。動画を用いたリアルタイムな調査を実現することで、損害調査を迅速化する。同社によると、こうした取り組みは業界初だという。

 同システムでは、スマートフォンで撮影した高品質な動画映像により、静止画像では確認が困難だった細かい線傷やパネルのゆがみなども確認できる他、遠隔地の修理工場と技術アジャスターとの間でリアルタイムで修理内容の打ち合わせ・決定を行うことができる。結果として、修理工場は顧客へ修理内容・金額を早期に案内でき、迅速な修理着工・納車や保険金支払いが実現できる。

 同社では提携修理工場との間で2014年から既に同システムを試験的に導入しており、今後順次、システムの運用を全国へ拡大していくとともに、「遠隔地の損害調査」「自然災害対応」「24時間365日事故対応」への応用など幅広く活用方法を検討していくとしている。なお、同システムは三井住友海上でも今年2月から試験的に導入しており、MS&ADインシュアランスグループとしても同システムの展開を図る考え。

 従来、事故車両の損害調査では、技術アジャスター(物損事故調査員)が修理工場などに出向いて損害を直接確認する方法や、工場から伝送された静止画像で確認する方法、または印刷された写真で損傷を確認する方法を用いていた。これらによる損傷確認を基に、技術アジャスターと修理工場との間で修理内容を協議していたが、どの方法でも損害確認・修理開始までに一定の時間を要することが課題となっていた。

(保険毎日新聞)

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