2016年10月11日 09時30分

保険金を受け取っても「自動車保険料」が上がらないケースとは? FPが詳しく解説

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等級が下がらず、保険料が上がらないケースとは? FPが詳しく解説する

 自動車保険料を決める重要な要素のひとつが「等級」だ。これは、保険金を受け取らなければ、次年度に1等級上がって割引率がアップし、反対に保険金を受け取れば、等級は下がり割引率がダウンする制度。だが、実は保険金を受け取っても等級は下がらず、保険料が上がらない保険もある。早速見ていこう。

 自動車保険において、交通事故は(1)3等級ダウン事故、(2)1等級ダウン事故、(3)ノーカウント事故の3つに区分される。

 このうち、保険金を受け取っても等級が下がらないのは、(3)に該当するケースだ。具体的には、主に「人身傷害補償保険」「搭乗者傷害保険」「無保険車傷害保険」のみを使った事故。また、「弁護士費用補償特約」のみを使った場合も該当する。

 なぜなら、これらは事故の相手方への賠償責任が生じた際に使うものではく、使用しても契約者が今後事故を起こす危険性が高いとはみなされないからだ。そのため、事故は“なかったもの”とされ、次年度には通常通り1等級上がる。

 「保険を使うと保険料が上がるから」と、保険金を請求せずに自分で費用を負担した経験があるドライバーもいるかもしれない。だが、ノーカウント事故であれば、保険を使っても等級は下がらない。定義は保険各社によって異なる場合もあるので、事故が起きたらまず保険会社に連絡し、使った方が良いのか相談するのがおすすめだ。

参照/一般社団法人 日本損害保険協会HP

【文/中島典子】
税理士・社会保険労務士・CFP。ファイナンシャル・プランナー中島典子税理士事務所・広尾麻布相続センター代表(http://tax-money.jp)。個人・オーナー経営者・起業家のお金の悩みごとをワンストップでトータルサポート。FP関連書などの執筆、講座講師、子どもからシニアまでの金融経済教育で活動中。

【監修/SAKU】

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自動車保険選びのポイント

任意保険には、対人・対物賠償や人身傷害補償、車両保険などさまざまな種類があります。事前にチェックして重視する補償を決めることが大切です。

自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

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