2017年01月11日 09時30分

運転中の“スマホ使用”でもらい事故! 十分な補償を受けられる自動車保険は?

“スマホ運転”で被害を受けた場合、どの保険なら十分な補償を受けられるのか? [拡大する]

“スマホ運転”で被害を受けた場合、どの保険なら十分な補償を受けられるのか?

 交通事故総合分析センターによると、携帯電話使用違反での取締り件数は2004年以降増加傾向にある(『携帯電話等の使用が要因となる事故の分析』より)。最近では、運転中のスマホ用ゲームアプリが原因で起きた事故がニュースになることも多い。もし自分がこのようなドライバーによって被害を受けた場合、どの保険があれば十分な補償を受けられるのか?

■運転中は通話やメール、SNSの利用もNG

 そもそも道路交通法では、自動車運転中のスマホや携帯電話の使用は違反と規定されている。通話はもちろん、メール、SNSや検索エンジンなどの利用もNGだ。自動車が完全に停止しているときは対象外だが、渋滞中など少しずつでも動いている場合は違反となる。

■人身傷害補償保険と車両保険があると安心

 このようなドライバーによるもらい事故に遭った場合、相手が各種任意保険に入っていれば、十分な補償を受けることができる。だが、任意保険に未加入で、自賠責保険のみとなると、傷害や後遺障害時、死亡時でも限度額までしか補償されない。自動車の破損など対物については対象外だ。

 そこで役立つのが、自身の任意保険「人身傷害補償保険」と「車両保険」だ。前者は、示談交渉の成立に関係なく、契約の範囲内で実際の損害額が補償される。事故に遭うと精神的な負担が非常に大きいので、お金の心配をせずに治療に専念できるのは心強い。被保険者以外に家族も対象となる上、自動車搭乗中の事故だけでなく歩行中や自転車に乗っているときの事故を補償することも可能だ。車両保険は、こちらも契約の範囲内で自車の損害を補償するものなので、すぐ修理に取り掛かかれて安心できる。ただし、いずれも加入すると保険料は高くなるので、よく検討しよう。

 今後も、自動車運転中のスマホや携帯電話の使用については、各ドライバーのモラルが問われる。万が一に備え、加入している自動車保険はしっかり見直しておきたいところだ。

【文/内村しづ子】
CFP(R)認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。FP事務所マネーサロンキャトル代表(https://m-quatre.com/)。「働く女性が楽しい人生を送るためのお金の知識」を発信。女性の気持ちに寄り添うマネー講座やコラム執筆を積極的に行っている。

【監修/SAKU】

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自動車保険選びのポイント

任意保険には、対人・対物賠償や人身傷害補償、車両保険などさまざまな種類があります。事前にチェックして重視する補償を決めることが大切です。

自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

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