2017年01月21日 09時50分

ベンツのAIカー、ホンダの倒れないバイク…“未来のクルマ”続々登場!

ダイムラー社はNVIDIA社と提携し、人工知能搭載のメルセデス・ベンツを製品化すると発表 [拡大する]

ダイムラー社はNVIDIA社と提携し、人工知能搭載のメルセデス・ベンツを製品化すると発表

 世界最大規模のテクノロジー展示会「CES(コンシューマーエレクトロニクスショー)」が今月5日〜8日にかけて、米・ラスベガスで開催され、世界中の企業が最先端の技術を発表した。

 今回、特に話題を呼んだのが「自動車」関連の最新テクノロジー。自動車メーカー各社から、新たな時代の到来を予感させる“未来のクルマ”が登場した。

 まず、ダイムラー社(独)は、半導体メーカーNVIDIA社(米)とAI自動車技術での提携を発表。NVIDIAの人工知能を搭載した自動車を共同開発すると明かした。開発自体は3年前から行われており、1年後をめどに「メルセデス・ベンツ」ブランドでの人工知能カーが製品化されるという。

 国内のメーカーで注目を集めたのはTOYOTAだ。こちらも人工知能を搭載したコンセプトカー「TOYOTA Concept-愛i(コンセプト・アイ)」を公開。その最大の特長は「人を理解する」技術で、ドライバーの表情や動作から感情を認識し、さらにはSNS発信や会話履歴から嗜好を蓄積することでドライバーを理解し、ともに成長するというものだ。成長するにつれ、自動車はドライバーの感情や疲労度、覚醒状態を高い精度で感知。青色光による視覚の刺激、ストレッチシートによる触覚への刺激などで安全運転へと誘導するという。

 
 また、二輪車の最新テクノロジーで存在感を示したのがHonda。コンセプトモデル「Honda Riding Assist」がCES2017で3つの賞を受賞した(※)。世界初公開された実験車は、「自立できるバイク」という驚くべきものだ。ASIMOなどのヒューマノイドロボット研究で培ったバランス制御技術が応用されており、ライダーが乗っていても、乗っていなくても自立が可能。走行中はライダーが少しバランスを崩しても、バイク自体がバランスを保ってくれる。また、停止時における取り回しなどの際も、ふらつきや転倒リスクを軽減してくれるという。

 世界屈指のブランドが手がける人工知能搭載車、倒れないバイク……。はるか未来の話と思われたビジョンが早晩、テクノロジーの進化によって実現しようとしている。次に車を買い替えるなら、こうした最先端の技術に着目して選んでみるのもアリかもしれない。

(※)公式アワードパートナーで、家電製品やガジェットの話題を扱うテクノロジーブログ「Engadget」が主催するBest of CES2017の「Best Innovation」「Best Automotive Technology」、米国の技術誌「Popular Mechanics」が主催するBest of CESの「Editors' Choice Awards」を受賞

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