2017年02月25日 14時00分

プリウスで比較! 通販型と代理店型で自動車保険料はどう変わる?

【図表】通販型と代理店型の自動車保険見積もりの一例 [拡大する]

【図表】通販型と代理店型の自動車保険見積もりの一例

 新車販売台数で1位になった回数が最も多いトヨタのプリウス。これから購入を検討している人も多いだろう。自動車購入時に気になるのが、やはり自動車保険。今回はプリウスを例に、通販型と代理店型で加入した時の自動車保険の保険料について比較する。

■見積もり条件は同じでも保険料や補償内容は各社異なる

 自動車保険の保険料は同じプリウスでも型式によって異なる上に、年齢や等級、運転者の範囲など様々な要因で変動する。プリウスの新車を購入した人が加入する自動車保険を決めるにあたり、以下のような見積もり条件で、通販型、代理店型それぞれのwebサイト上で見積もりを取ってみた。

【見積もり条件】
見積もり日:2017年2月23日
型式:ZVW50
初年度登録年月:2017年2月 として見積もり
保険期間:2017年3月1日から1年間
主に運転される方(記名被保険者):本人
記名被保険者の年齢:35歳
免許の色:ゴールド
ノンフリート等級:6S
使用目的:日常・レジャー
運転者:家族限定
運転者年齢:26歳以上

 通販型と代理店型の自動車保険見積もりの一例(図表参照)を比較すると、まず保険料では通販型が代理店型より安くなり、年間で約10万円もの節約につながるケースもある、ということが分かる。補償内容では、「対人賠償保険金額」「対物賠償保険金額」など相違がない項目もあれば、「人身傷害補償保険金額」や割引特典など差が出てくる項目もある。

■通販型自動車保険が割安の理由と注意点

 一般的に、通販型やダイレクト型と呼ばれる自動車保険は、代理店型に比べて保険料が低い傾向がある。これは保険料の構造に関係している。

 自動車保険の保険料は「純保険料」と「付加保険料」に分けることができる。「純保険料」は事故の発生頻度や損害額などによって算出され、事故などの際の支払う保険金のもとになる保険料である。また、「付加保険料」とは、保険会社が事業を行うにあたり必要な費用である人件費や店舗などにあたる。一般的に通販型の自動車保険料が代理店型に比べて割安なのは、この付加保険料を抑えられるからだ。

 ただし、通販型は付加保険料が抑えられている分、代理店型のように“担当者”は付かない。加入時の保険選びから、事故やトラブルが起きた際の対応まで自分自身で行う必要がある。これらの点に不安を感じる場合は、保険料の安さよりも“担当者がいる安心感”を選んだほうがいいかもしれない。一方で、今まで代理店型の自動車保険のみに加入していて、保険料を抑えたいと思っている場合や、担当者がいなくても困らない程度に慣れている人は、通販型への切り替えを検討する余地はあるだろう。

 今回は通販型と代理店型それぞれ1社、合計2社2プランだけで比較したが、実際に自動車保険を選ぶ際は、複数社・複数プランの見積もり結果を吟味して、納得のいく自動車保険選びをしていただきたい。

【記事/江原さとみ】
ファイナンシャル・プランナー、FPオフィスなでしこ代表(http://www.fp-nadesiko.com/)。システムエンジニアとして働きながらFP資格を取得。その後の証券会社や生・損保代理店での勤務経験を活かし、セミナーや執筆、個人相談など積極的に活動している。「お金の話を身近に、わかりやすく」がモットー。

【監修/SAKU】

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自動車保険を比較する

個別or一括見積もり 違いを比較

必要な情報を入力して金額を出す「見積もり」は、契約前に欠かせないものすが、実は個別と一括で大きな違いが。自分に合う形で申し込んでください。

→ パターンで比較!個別見積もりのとり方

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自動車保険選びのポイント

任意保険には、対人・対物賠償や人身傷害補償、車両保険などさまざまな種類があります。事前にチェックして重視する補償を決めることが大切です。

自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

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