2017年05月15日 09時20分

これだけは外せない! 自動車保険料を左右する“3つの要素”とは

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自動車保険料を抑えたい……。保険料を左右する3要素とは?

 自動車保険は、自分がほしい補償を付ければ付けるほど、万が一のときの安心は大きくなるが、保険料はその分だけ割高になる。だが、リスクの細分化を図り、保険料に影響がある要素を絞りこむことで、効率よく保険料を抑えることができる。そこで、保険料を左右する要素のうち、“これだけは外せない3項目”を紹介する。

(1)型式別料率クラス

 保険料は、どんな車を運転するかによって変わる。型式別料率クラスは、車の「型式」ごとの保険利用実績に応じて、保険料を区分する仕組みだ。車の型式によって1〜9に区分され、数字が大きい型式の車ほど、リスクが高い車と判断される。つまり9に近づく車ほど保険料が高くなる。ただし、区分の見直しは毎年行なわれている点、リスク=危険な車ということではない点は覚えておこう。また、型式は車検証に記載されており、自分で確認ができる。

 現在は「自家用普通乗用車」と「小型乗用車」のみが対象だが、2020年1月1日からは「自家用軽自動車」も対象とする、という検討が進んでいる。

(2)運転者

 誰が運転するのかによっても保険料が異なる。そのため、運転する人の年齢や範囲、運転する住まいの地域など、運転者を限定すると保険料が節約できる。すべての保険会社で扱っている特約ではないが、「運転者年齢条件特約」「運転者家族限定特約」などで年齢や家族を限定できる。
 
(3)走行距離と使用目的

 保険会社によっては、前年に走った距離やこれから走る距離など「年間走行距離」を保険料に反映することができる。その場合、これから予想される走行距離か、前年の走行距離のいずれかを申告する。

 また、使用目的は「1.日常・レジャー使用」「2.通勤・通学使用」「3.業務使用」に区分され、1、2、3の順に保険料が高くなる。もし、休日だけ運転する程度で、走行距離が少なければ、「1.日常・レジャー使用」に該当するため保険料が節約できる。

 自動車保険を検討するうえで、欠かせないステップとして保険料の見積もりがある。万が一事故が起こると大きな損害が生じるため、自動車保険では万全の補償を心がけたいが、不要な補償まで付ける必要はない。上記の3つの要素をふまえつつ、自動車保険をかけ過ぎていないか、ライフスタイルを見つめ直して、自分に最適な補償についてきちんと検討してほしい。

【文/高橋麻美】
金融系ライター、行政書士資格、証券外務員1種資格等保有。クレジットカードの上手な利用方法や知っておくと得をする税金関係の仕組みなど、難しいことを分かりやすく説明することをモットーに日々役立つ情報を提供している。

【監修/SAKU】

>>10〜50代まで 年代別に調査した自動車保険ランキング

>>同一車種でも自動車保険料が異なる? 「型式別料率クラス」の基礎知識

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自動車保険選びのポイント

任意保険には、対人・対物賠償や人身傷害補償、車両保険などさまざまな種類があります。事前にチェックして重視する補償を決めることが大切です。

自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

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