2017年07月18日 09時50分

損してない? 残念な自動車保険プランとは

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自分に合う契約内容にしていないと損することも 残念な自動車保険プランとは

 自動車保険の契約後、内容を見直すことなく自動更新を続けていないだろうか。自動車保険料は、使い方に合わせたプランに見直すと安く抑えられる。また、契約時に必要な補償をカバーできておらず、いざ必要となったときに使えない残念なかけ方をしているケースも存在する。自動車保険で残念な加入にならないためにも、知っておきたいポイントを紹介する。

■ケース1:夫婦だけなのに年齢条件をつけていない

 夫婦だけで自動車を利用しているケースでは、夫婦の年齢に合わせた条件を設定すれば、保険料を安く抑えられる。子どもを持たない、または子どもが独立した場合などは、契約内容をチェックしよう。ちなみに、運転者年齢条件特約の適用範囲は同居親族までとなる。

 自動車保険契約時には、年齢条件を設定することが一般的。事故を起こしやすい若い人ほど保険料が高くなる仕組みになっているためだ。年齢条件をつけていない場合や年齢条件を低く設定している場合は保険料が高くなっているはず(図表参照)。

 保険会社によって名称は異なるが、特約として「運転者年齢条件特約」をつけることができる。運転者の年齢を限定することによって、保険料の割引きがされる。年齢条件の設定は、年齢を問わず補償、21歳以上補償、26歳以上補償、30歳以上補償、35歳以上補償など各保険会社によって異なる。

■ケース2:対物賠償責任保険を無制限にせず、高額賠償が必要となる事故を起こした

 自動車事故において、損害賠償額が高額化していることをご存じだろうか。対物事故で2億6135万円(判決1994年)という判例がある。保険会社では対人賠償責任保険だけでなく対物賠償責任保険も無制限にするよう勧めることが一般的だ。

 しかし、保険料を安くしようと対物賠償責任保険の補償金額に制限をつけてしまう。とくに、高価な積荷や家屋・店舗、鉄道・線路などに関わる場合は、かなり高額になる。自動車保険料を節約したいところだが、対物賠償責任保険は無制限にしておきたい。

 残念なケースはこれらに限らないが、今回ご紹介したようなケースを参考にして、満足のいく自動車保険プランを計画しよう。

【文/稲森真美】
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。相続や年金、教育費など、生活に密着したお金に関する話をわかりやすく伝えるためにライターとして活動中。
【監修:SAKU】

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