知らないと“損”をする!? 今さら聞けない「自動車保険」の仕組み

民事上の責任をカバーする自動車保険の必要性とは? [拡大する]

民事上の責任をカバーする自動車保険の必要性とは?

 ニュースやテレビを通して、自動車事故による悲惨な状況を知る機会がある。いつ自分が被害者、または加害者になってしまうかわからない。そんなとき、自動車保険はどこまでドライバーを助けてくれるのだろうか。

 今回は、民事上の責任をカバーする自動車保険の必要性をあらためて確認していく。

■事故を起こした加害者の責任は?

 交通事故を起こした加害者は、「刑事上」「行政上」「民事上」の責任がある。そして、道義的責任も考える必要がある。事故による損害賠償責任は、民事上の責任に基づくものとなる。

 全体を整理すると、交通事故で他人等に損害を与えた場合には加害者は法律上、次の3つの責任を負う。

(1)刑事上の責任:罰金・禁錮等の刑事処分を受ける。
(2)行政上の責任:運転免許の停止・取消し等の行政処分を受ける。
(3)民事上の責任:被害者に対する損害を賠償する。

 法令に基づく責任ではないが忘れてはいけないことが、被害者を見舞い、誠実に謝罪するという(4)道義的責任だ。

■自動車保険の必要性

 交通事故において加害者は、被害者に対する民事上の責任に基づく損害賠償責任が生じる。万が一、自動車交通事故の加害者となり、損害賠償責任を負うことになったときに備えるために自賠責保険や自動車保険の賠償責任保険がある。また、物損事故の場合については、加害者が他人の財物に損害を与えたときに、民法第709条に基づき損害賠償責任を負うこととなる。

・賠償責任に備える自動車保険
 人身事故の場合に、自動車損害賠償保障法(自賠法)において、加害者の賠償資力を確保して被害者救済を図るために、自動車の保有者に自賠責保険の契約が義務付けられている。

 自賠責保険は、他人の生命・身体に係る損害賠償責任に備えるためのものだ。支払額には限度があるためその限度額を超える損害については保険金が支払われない。そこで、そのような損害をカバーするには任意の自動車保険を契約する必要があるわけだ。

 なお、任意の自動車保険では、対人・対物賠償ごとに保険金額を無制限にすることができる。万が一の場合に、高額な損害賠償責任を負ったときにも備えるものだ。つまり、法律上の責任のうち、民事上の賠償責任については自分で備えることができるのだ(参考/「そんぽ相談ガイド」損害保険協会)。

 自動車事故は、これまでの生活を一変してしまうような事態になりかねない。刑事上や行政上の責任を受けながら、民事上、いわゆる金銭的な賠償の償いを早く解決できるように、任意で加入する自動車保険の意味は十分にあるだろう。ハンドルを握る以上、自分だけではなく、関わるすべての人の人生も考えて責任ある行動と備えをしたいものだ。

【文/竹谷希美子】
金融専門の編集・制作プロダクションSAKU株式会社代表。

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自動車保険選びのポイント

任意保険には、対人・対物賠償や人身傷害補償、車両保険などさまざまな種類があります。事前にチェックして重視する補償を決めることが大切です。

自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

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