2017年11月03日 09時20分

スーパーカーブーム再燃、『サーキットの狼』ファンも納得の“限定トミカ”

『赤いロータスヨーロッパ スペシャル−このクルマからサーキットの狼はうまれた−』(税込860円)/『第45回東京モーターショー2017』タカラトミーのトミカブースにて (C)oricon ME inc. [拡大する]

『赤いロータスヨーロッパ スペシャル−このクルマからサーキットの狼はうまれた−』(税込860円)/『第45回東京モーターショー2017』タカラトミーのトミカブースにて (C)oricon ME inc.

 1970年代半ばに巻き起こったスーパーカーブームとともに子供たちを夢中にさせた車玩具“トミカ”。本物そっくりのミニカーに胸を熱くさせた彼らは、現在40代、50代となり、子供や孫たちと一緒に楽しむ世代となっている。トミカを販売しているタカラトミーは現在、常に140種類をラインナップ。毎月第3土曜日には新車を発売して商品を入れ替えている。11月5日まで開催している自動車の祭典『第45回東京モーターショー2017』では、トミカの限定販売コーナーを設置。今年は、ブームを牽引した漫画『サーキットの狼』(集英社)とのコラボ作品を陳列。毎年購入する人たちで長蛇の列ができるという限定トミカについて、同社トミカ企画部の北村武男氏に話を聞き人気の秘訣を探った。

■長蛇の列で最終日には売り切れも

 「多くの商品を用意していますが、最終日には売り切れてしまう可能性もありますので、ぜひ来場の際は手にとってほしいですね」(以下、北村氏)という限定商品は、今年から日本で販売されたばかりの『ホンダNSX』をはじめとした各メーカーの車両計12種類。人気について北村氏は、「やっぱり、たくさんのファンの方たちがいてくださるのは嬉しいことですね。ただ、なかなか買いに来られない方たちがいるのは心苦しいのですが、販売し過ぎると価値が下げてしまうことにもつながってしまいます。トミカとしてのブランドを保つためにも、そのバランスが難しいです」と複雑な心中を語った。

■こだわりが凄い、ブームの火付け役漫画『サーキットの狼』との限定バージョン

 今回の記念商品の中には、1970年代にスーパーカーブームを巻き起こした池沢さとし(現在は池沢早人師)著の漫画『サーキットの狼』(集英社)のロータスヨーロッパも販売している。だが車体は赤色。原作を知っているファンなら、主人公・風吹裕矢の愛車ロータスヨーロッパの色は白じゃないかと思うだろう。「池沢先生が、街中で赤いロータスヨーロッパを見たことがきっかけで『サーキットの狼』を描こうと思ったそうなんです。そこで今回、赤色のロータスヨーロッパを制作しました」と、限定バージョンの誕生秘話を語った。

 『赤いロータスヨーロッパ スペシャル−このクルマからサーキットの狼はうまれた−』(税込860円)と銘打った限定トミカには、主人公が勝負で勝つたびに刻んでいく星を忠実に再現するなど、原作ファンの心をくすぐる仕様となっている。

■人気キャラとのコラボやジオラマで子どもにも訴求

 今回の同社エリアテーマは“トミカタウンビルドシティ”。「これまでも、ガソリンスタンドなどクルマとともに多くの商品がありましたが、今年はそこに組み立てる遊びの要素を加え、“自分だけの街づくり”が出来る新たなキットを発売しました。そんな商品シリーズ『トミカタウンビルドシティ』をイメージしたブースを展開しています」という。ブース内で一番最初に目を引くのが、巨大なジオラマコーナー。高さを活かして立体的な工夫を凝らし、大きな街を再現。子どもたちにも高い人気を占めている。

 さらに、「トミカを使って遊ぶ世界観が広がるなか、これまではリアルに活躍するクルマをメインとしてきましたが、今年はさまざまなキャラクターとコラボレーションした商品も発売しました」と話すように、『ディズニーモータース』シリーズや、タイムマシンの乗る『ドラえもん』、『トーマスシリーズ』など、新商品も数多く展示。

 ほかにも、トミカがスポンサーをして86/BRZ Raceに参戦している『トミカネッツ兵庫BS86B トヨタ86』や『トミカネッツ兵庫BS86R トヨタ86』(ともに同800円)も先行発売。蒲生尚弥選手が実際に乗る本物の「トミカネッツ兵庫BS86B トヨタ86」も同時に展示されているので、トミカの忠実な再現具合を見比べることができる。

 スーパーカーブームを知っている人も、初めてみたという人も、親子で十分楽しめるので、たとえ限定トミカを買えなかったとしても、展示だけでも見ることをおすすめする。

(文:今泉)

>>車を買ったら 満足度が高い【自動車保険】をチェック

>>2020年の新車から義務付けられる「オートライト機能」とは?

オリコン日本顧客満足度ランキングの調査方法について

当サイトで公開されている情報(文字、写真、イラスト、画像データ等)及びこれらの配置・編集および構造などについての著作権は株式会社oricon MEに帰属しております。これらの情報を権利者の許可なく無断転載・複製などの二次利用を行うことは固く禁じております。