2017年12月13日 09時30分

事故で積荷が壊れたときに役立つ 自動車保険の“特約”

大切な荷物が交通事故で破損! そんなときに役立つ自動車保険の特約を解説(写真はイメージ) [拡大する]

大切な荷物が交通事故で破損! そんなときに役立つ自動車保険の特約を解説(写真はイメージ)

 座席やトランクに積んでいて破損した、トランクに入れていたが車両ごと盗まれた…そんな時に品物を補償してくれる特約がある。車に積んでいた物が事故の衝撃で壊れてしまうことがある。

■ゴルフクラブ、カメラ、キャンプ用具など補償

 車そのものを補償するなら車両保険だが、車に積んでいる物に関しては車両保険では補償されない。そこで特約で補償することになる。特約名は保険会社により異なるが、補償内容としてはおおよそ以下のようになる。

【補償される物】
 座席、トランク、車外キャリアを含む車両に積んでいた物(衣類、ゴルフクラブ、カメラ、ビデオカメラ、スノーボード、スキー、キャンプ用具、釣竿、チャイルドシートなど)

【補償されない物】
 貴金属、美術品、現金、株券等有価証券、パソコン、スマートフォン、タブレット端末、動物など

【補償される金額の上限】
 保険金額は10万円、30万円、50万円、100万円と保険会社に設定が異なり、契約者が選べる会社もある

■補償されないケース

 同特約は、事故による破損に限り補償される。ゴルフクラブを積んでおいて、車上荒らしに遭い、ゴルフクラブのみ盗まれたという場合には補償されない。ほかの品物についても同様で、車上荒らしは補償外となる。ただし車に積んでいた品物が、車ごと盗難にあったというケースなら補償されることが多い。

 また、カーナビやドライブレコーダーについては、「純正のみ補償」、「ダッシュボードに組み込まれた物は補償しない」など、保険会社によって判断が分かれる。契約する際には事前に確認しておいたほうが良いだろう。

■加入していないとどうなるか?

 単独事故で品物が壊れれば、全額自己負担となる。また、走行中に屋根に取り付けたキャリアが破損してスノーボードが壊れたという場合も同様に全額自己負担になる。相手のある事故の場合、過失割合によって相手方から補償される可能性がある。例えば30万円の品物が壊れた時、過失割合5:5なら15万円は相手から補償されるという具合だ。

 レジャーや趣味で車を使い、ゴルフセットなど高額な品物を乗せる機会が多いなら、検討して良いだろう。

(文/西村有樹)
フリーライター。保険や資産運用などマネー系に強く、「All About」で自動車保険ガイド記事のほか、銀行や保険会社、証券会社などの刊行物、国交省、財務省等官公庁の媒体など幅広く執筆。ほかにも雑誌「プレジデント」「ベストカー」などでも多数の記事を担当する。

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