悩める自動車保険選び……動機になるのは紹介?それとも比較サイト?

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 車を持つ人にとって、切っても切り離せない自動車保険。必ず加入しなければならない自賠責保険と、加入のほか補償額なども選択できる任意保険の2種類がある。

 選択制とはいえ、「物損事故や人身事故といった万が一に、きちんと備えよう!」と考えるしっかり者のドライバーは多いようで、任意保険の加入率は高い。そのため、自動車保険会社は次々に様々な特約や割引を打ち出してきている。

 例えば昨今では、契約自動車が低公害車の場合に保険料を割引くエコカー割引や、事故時のペットの死傷を補償するペット特約なんかも登場。便利なところでいうと、身の回り品特約も挙げられる。車内やトランク内の物品が事故で壊れたときに、その損害をも補償してくれるのだ。

 ただ、悩ましいのが、これらの取り扱いの有無や内容は、自動車保険会社によって異なる点。そのため、「結局どの保険会社を選べばいいの!?」と、逆ギレ、とまではいかなくても、「選べない……」と悩む人も多いだろう。実際、ユーザーはどうやって自動車保険を選んでいるのだろうか?
 オリコンが実施した調査によると、最も多かった自動車保険選びの動機は紹介。なかでも【親・兄弟から】が最多で、18.1%(複数回答、以下同)。さらに【友人・知人から】が18.0%、【車を買ったディーラーから】が17.0%と続いた。
<自動車保険を選ぶ動機になったのは?>

動機

割合

1

親・兄弟からの紹介

18.1%

2

友人・知人からの紹介

18.0%

3

車を買ったディーラーからの紹介

17.0%

4

会社の付き合い

16.8%


 自身をよく知っている家族はもちろん、日頃から付き合いがあり、顔や性格も知っている友人・知人なら、信頼できる。そんな彼らに紹介される保険会社であれば、実際に保険を使うシーンで不満を感じるケースも想定しづらいため、加入しやすいのかもしれない。
 同調査によると、加入経路については【直接保険会社へインターネットから申込んだ】が27.3%で最多(単一回答)。代理店経由や電話、郵送といった手段に差をつけ、トップとなった。

 そんな時代の流れに、のってか、のらずか、自動車保険会社のホームページをのぞいてみると、自社のプランのほか自動車保険の基礎や交通安全に関するコンテンツが数多く掲載されている。加入したい自動車保険会社が定まっている場合は、直接サイトにアクセスすると、欲しい情報をゲットできるだろう。

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 自動車保険会社探しから始める場合は、1社に特化せず複数の自動車保険会社を比較しているサイトを閲覧するのも手だ。現在、このような比較サイトを運営している企業は多く、そのほとんどが保険会社に引けをとらないほど、自動車保険に関する情報を豊富に掲載している。
 サイトの充実が理由かどうかは定かではないが、同調査で【紹介】の次に「動機になった」というユーザーが多かったのが、比較サイト。サイトによっては、7.5%に及んでいる(複数回答)。このふたつの動機について、オリコンの調査担当者が明かした特性が興味深い。

 「比較サイトが動機のユーザーが最も重視した項目を見てみると、保険料が断トツです。一方、紹介を動機として挙げたユーザーは、会社の信頼性の重視率が高いという結果がでています」(調査担当者)

 また、「比較サイトが動機となったユーザーは、保険プランのわかりやすさも重視しています。紹介が動機となったユーザーは、事故・故障後に最初に連絡したときの担当者の対応力も重視者数が多かった」(同)という結果も。手軽なネットを用いる【比較サイト】が動機となった人は加入しやすさを、人脈が必要な【紹介】が動機となった人は信頼できる対応を求める傾向にあるようだ。

【調査概要】
データ出展:オリコン『2013年度版 顧客満足度の高い自動車保険ランキング』作成に向け実施した調査
調査対象:過去3年以内に自動車保険に加入し、過去2年以内に自分が運転していて自動車保険を適用したことがあり、自動車保険へ加入する際に選定に関与した18歳以上の男女
調査地域:全国
回答者数:1万3647人
オリコン日本顧客満足度ランキングの調査方法について

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