保険料に対する満足度、左右する鍵は「ネット活用」!?

 自動車保険会社が用意している特約のひとつに「運転者年齢条件」がある。この特約は、補償の対象となる運転者の年齢を限定することで保険料を割引くというもの。21歳未満不担保、26歳未満不担保、30歳未満不担保などの区分が一般的で、設定を上げれば割引率が高まり保険料が安くなる仕組みだが、記名被保険者の年齢次第では割高になる場合もある。

  • 【画像】ドライブをする若者

 ファイナンシャルプランナーの中村宏氏によると、この特約が登場した背景には「事故リスクを年齢ごとに分類して保険料へ反映させることで、顧客の満足感を高めるという保険会社の想い」がある。区分設定を上げると保険料が安くなるということは、つまり「若い=事故リスクが高い」という図式が存在するということ。なかでも、ドライバーとして最も若い10代は、最も事故リスクが高いと考えられていることになる。
  • 【画像】高齢者

 このように、保険料の割引率を年齢によって定める動きは、近年目立ってきている。2011年には、大手損保が60歳以上の保険料を大幅に値上げ。高齢者の「事故増加」「治療期間の長期化による医療費の高騰」などが理由であるため「60歳以上=事故リスクが高い」という10代と似た図式があてはまっているといえよう。

 自動車保険業界において、ともに事故リスクが高い(=保険料が高い)と定義されている10代と60歳以上のシニア層。それぞれの保険料に対する満足度は、どのような傾向を示しているのだろうか?

10代の保険料への満足度は、全年代でNo.1! 縦横無尽にネットを使い「おトクな保険を自分で選んだ」という自負が影響

 自動車保険の選定に関与したドライバーを対象に実施したオリコンの調査結果を見てみると、10代の保険料への満足度は7.0ポイントで、全年代でトップだった。割引を受けにくい層であるはずなのに、なぜ満足度が高いのだろうか?

 中村氏はその理由として「縦横無尽なインターネット活用」を挙げており「複数の保険会社における多様な選択肢から、自分に適用される補償内容と保険料を比較検討し、さらにネットならではの割引も活用することで得られる『おトクな保険を自分で選んだ』という満足感が反映された」と分析する。

  • 【画像】パソコン

 パソコン、タブレット端末、スマートフォンで、いつでもどこでもネットを楽しむ若者が多くなった現代。それに伴い、自動車保険各社は、ネット申込みによる割引や、保険証券をネット確認にすることで受けられる割引などを用意するようになった。また、比較サイトも登場し、各種プランをより検討しやすくなった点も、この結果に影響していると考えられる。
 中村氏はそのほかにも、「10代は中古車を買いがちで、保険料の高い車両保険に加入しない」「料金が加算される特約のなかに、必要なものが少ない」という理由も挙げている。10代は、心理的にも物理的にも、保険料に満足する要因があるというわけだ。

10代と同じ図式があてはまるシニア層 保険料への満足度が10代よりも低い理由「ネットの扱いに慣れていない」

 それでは、10代と同様の図式があてはまるシニア層の保険料への満足度が、10代よりも低い結果になったのは、なぜだろうか? 中村氏は「ネットの扱いに慣れていない」ところがネックだと語り「様々な割引を打ち出している新興の損害保険会社『ネット損保』に馴染んでいないため」と考察。ユーザーからも「継続契約の際、ネットでどういうわけか手続きができないので、担当者に来てもらっている」(60代/男性)というコメントが同調査の実施時に寄せられており、10代との違いが見受けられている。

 10代とシニア層のネット活用力の差が、それぞれの保険料に対する満足度にも、少なからず影響を及ぼしているといえそうだ。

  • 【画像】中村宏氏

取材協力/中村宏氏
株式会社ワーク・ワークス代表。CFPR取得ファイナンシャルプランナー。
一級ファイナンシャル・プランニング技能士、住宅ローンアドバイザー、証券外務員二種の資格も持ち、個人相談や雑誌取材など幅広く活動中

【調査概要】
データ出展:オリコン『2013年度版 顧客満足度の高い自動車保険ランキング』作成に向け実施した調査
調査対象:過去3年以内に自動車保険に加入し、過去2年以内に自分が運転していて自動車保険を適用したことがあり、自動車保険へ加入する際に選定に関与した18歳以上の男女
調査地域:全国
回答者数:1万3647人

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