2015年06月27日 09時30分
【ネット銀行】で「フラット35」はあり? なし? 誰でもわかる簡単解説
ネット銀行で「フラット35」はオトク?
住宅金融支援機構と民間の金融機関が提携して取り扱う「フラット35」。魅力は長期の固定金利で借りられることだ。フラット35は様々な金融機関が扱っているが、ネット銀行でも取り扱いをしている。ネット銀行でフラット35を借りるとメリットもあるので紹介しよう。
■「フラット35」とは
住宅ローンを借りる場合、大きく分けて2つの選択肢がある。一つは民間ローン、もう一つがフラット35に代表される全期間固定金利型のローンだ。フラット35とは、住宅金融支援機構が民間の金融機関と提携して取り扱っているローンのこと。民間ローンと比べると審査が緩やかで、物件価格の最高90%まで借りることができ、返済終了まで金利が変動しない。借り換えておくと将来的にお得になる可能性もあるでしょう。
ネット銀行では、従来型の銀行と同じようにフラット35を扱っている。フラット35を取り扱っている金融機関から1社に選ぶときのポイントとなるのが「金利」と「融資事務手数料」だ。ネット銀行の中には、この2点で優れているところもあるので、詳しく説明していこう。
■金利が安い
まずは金利から。フラット35を扱っている金融機関には銀行(ネット銀行)、信用金庫、モーゲージバンクなどがある。金利差は最大で1%ほどあるとされている。ネット銀行はこの中でも低い金利を実現しているといえる。
ネット銀行といえば、必要最小限の銀行機能を備えた銀行。ネットを介して全ての取引が完結するため、店舗は必要なく、人件費も安く済む。その分、金利を安く設定することができる。少しでも金利が低ければ、将来的に支払う総額にも大きな差が出るので、低金利のネット銀行は魅力的と言えるだろう。
■融資事務手数料でネット銀行を比較する
融資事務手数料とは、融資を受ける金融機関に支払う事務手続き手数料のことで、金融機関によっては不要な場合もある。融資事務手数料には、定率型と定額型があり、定率型は借入額に対して何%を手数料とする方式。一般的に、借入額が大きいほど支払額も増える。一方、定額型は借入額に関わらず一定の金額を支払う方式だ。
ネット銀行はとても安い手数料が提案されている。例えば、イオン銀行の「定額型」だと融資事務手数料は一律10万8000円。ソニー銀行の「住宅ローン金利プラン」であればさらに安く4万3200円、ARUHIの「スプレッドタイプ」はなんと融資事務手数料が無料となっている。
■金利以外の費用にも注目
住宅ローンを比較するときは金利ばかりに目が行きがち。だが、実は一番差がつくのはこの融資事務手数料だったりする。ローン金利は各社横並びで、そこまで差が出ることはない場合もある。ただ、手数料は各社で大きな差が出ることがあるので知っておくべきだ。
また、一見低金利に見えるローンでも融資事務手数料が高額に設定されているケースもある。金融機関を選ぶときは、金利だけでなく、融資事務手数料にも注目して選ぶようにすると、マイホーム購入の負担を少しでも軽減することができるだろう。
>>「10代・20代」に人気の【ネット銀行】ランキング
>>「定期預金」で選ぶ【ネット銀行】 利用者の満足度が高いのは…
>>「民間住宅ローン」と【フラット35】は何が違う? 比較でわかる特徴の違い