2016年04月03日 10時10分

店舗型よりオトク! FPが明かす「ネット銀行」比較検討ポイント3つ

マネーに詳しいFPが「ネット銀行」を比較検討する際に役立つポイントを紹介 [拡大する]

マネーに詳しいFPが「ネット銀行」を比較検討する際に役立つポイントを紹介

 「ネット銀行の口座を開設するかどうか」「実際にお金を預けるかどうか」など検討する場合は、複数のネット銀行を比較検討することが重要だ。そこで今回は、マネーに詳しいFPが比較検討の際におさえておきたいポイントを紹介する。

 まず、預金者の立場からではなく、銀行を経営する立場から考えてみよう。ネット銀行は、店舗型と違って多くの店舗を持たないことで、人件費などのコストを削減できている。この分を顧客へ還元することで、一般的に店舗型よりネット銀行の方が経済的利益を多く提供できるわけだ。したがって、ネット銀行を選ぶ際は、金利や手数料を比較するのが基本である。

▼金利の高さを比較

 2016年3月現在、日本銀行が新しい金融政策として導入した「マイナス金利」の影響もあって、大手の銀行では普通預金の金利が年0.001%になり、スーパー定期も最長の10年満期でさえ適用金利が年0.01%に低下している。

 それに対し、ネット銀行では年0.1%台の定期預金を扱っているところもある。全体的に金利水準が低いこともあるが、単純計算で大手銀行の10倍以上、大手の普通預金に対しては100倍以上の適用金利だ。預入金額が多ければ多いほど、この違いは大きく感じるだろう。

▼手数料の有無は?

 提携ATM利用時の引き出し手数料や振込手数料の有無もきちんと確認しておこう。金利水準が低い現在ほど、これらの手数料がかかるかどうか、かかる場合はいくらになるかは重要。月間の引き出し回数や振込回数など利用スタイルをイメージして、自分にあったネット銀行を選ぶべきだ。

▼サイトの使いやすさも大切

 実際に使ってみないとわからない部分ではあるが、ネット銀行だからこそ「サイトの使いやすさ」を比較することも重要だ。とはいえ、セキュリティの問題は無視できない。使いやすさとセキュリティの高さのバランスがとれているネット銀行が理想的である。

 なお、紹介した以外の付随サービスについては、自分の生活スタイルなどを考慮して金利や手数料などを上回るメリットを受けられるなら、自分にあったネット銀行と判断しても良いだろう。ただし、「クレジットカードを作ることで金利アップ」「買い物をすることで優遇が受けられる」などのサービスは、余計な出費につながる可能性もあるので、安易に利用するのではなく慎重に検討すべきである。

<記事/菱田雅生(マイアドバイザー登録FP)>
早稲田大学法学部卒業後、大手証券会社を経て独立系FPに。資産運用や住宅ローンなどを中心テーマに、相談業務や原稿執筆、セミナー講師などに従事している(http://www.la-consul.com)。

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