2016年07月07日 08時00分

日本初の取り組みも! 【ネット銀行】便利な独自サービスを続々展開

セブン銀行のスマートフォン取引のイメージ(出金取引の場合) [拡大する]

セブン銀行のスマートフォン取引のイメージ(出金取引の場合)

 ネット銀行は、メガバンクなどと比べて金利が高めに設定されている。なぜかというと、店舗を設けないことで、設置するコストや人件費などを通常の銀行よりも低くおさえることができ、その分を金利に反映しているからだ。さらに最近は、各銀行独自のサービスも続々登場している。いくつか紹介しよう。

【セブン銀行】提携先向けにスマホによるATM取引を導入

 セブン銀行が先月、導入を発表したのが、キャッシュカードではなくスマホを使ってATMで入出金取引ができるサービスだ。スマホを活用したATM取引は、国内でも自社の顧客向けの導入事例はあるが、様々な提携先の利用者が使えるサービスは、セブン銀行が日本初となる。具体的な取引の流れは画像を参照してほしい。

 このサービスは、全国に2万2000台以上ある全てのセブン銀行ATMで利用できる。iPhone・Android両OS、ほぼ全てのスマホに対応しており、まずは「じぶん銀行」に口座を持っている人に向け、来春からスタートさせる予定。今後、提携先を拡大していくとしている。

【楽天銀行】セキュリティ対策サービスを無料提供

 楽天銀行が行っているのは、「バンキングマルウェアサポート窓口」の無料提供だ。これは、トレンドマイクロ社がサポートする、ネット銀行(ネットバンキング)利用者対象のサービス。「ウイルスに感染したかもしれない」「感染して偽サイトが表示される」といったセキュリティへの不安について、電話で相談できる窓口だ。

 同窓口では、利用者から電話で相談を受け付けた後、内容に応じ担当者がリモート接続でPC端末を調査。その結果、ウイルス駆除が必要な場合は駆除対応を行う。楽天銀行に口座を持っている個人および法人は無料で利用可能だが、通話料は利用者負担となる。

【住信SBIネット銀行】住宅ローン団信の手続きがネットで完結

 住信SBIネット銀行は、「ネット専用住宅ローン」の借り入れ時に、団体信用生命保険の申し込みをネットで完結させることができる「ネット完結型」というサービスを提供している。引受保険会社であるカーディフ生命保険および損害保険と共同開発したもので、申し込みに要する期間が短縮され、よりスピーディーに手続きを進めることが可能になる。

 具体的には、従来の書面での署名・捺印・郵送プロセスをなくし、健康状態の告知から申し込みまでの手続きをWeb上で完結する「完全ペーパーレス化」を実現。結果についてもWebで確認できる。団信の申し込み手続きは、平均10営業日を要していたが、これにより最短1日で完了するという。

 このように、各銀行が様々なサービスを展開している。今後も、どのようなものが登場するのか楽しみだ。

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