2016年07月27日 08時00分

「預貯金」も資産運用のひとつ! FPがすすめる“預け先”は?

マネーに詳しいFPが、資産運用のひとつである「銀行への預貯金」について解説する [拡大する]

マネーに詳しいFPが、資産運用のひとつである「銀行への預貯金」について解説する

 多くの人にとって、一生涯に得られる収入や保有している資産は有限。だからこそ、適切な運用方法を学び、実践していくことをおすすめする。具体的には、債券や株式投資、または投資信託などの金融商品の購入をイメージしがちだが、金利というリターンを得られる「銀行への預貯金」も資産運用のひとつだ。

 とはいえ、単に預貯金をしていればいいわけではない。さまざまなリスクをあらかじめ考慮することが重要だ。例えば、物価の上昇や円の価値が下がる円安の可能性。現在、日本銀行は「年2%の物価上昇」という目標を掲げて金融政策を行っている。つまりインフレになるということだ。これが実現したとき、金利がインフレ率(=物価上昇率)を下回る状態だと、預貯金は実質的に目減りしていく。円安が起きたときも同様だ。

▼おすすめは「ネット銀行」の活用

 そこで有効なのが、定期預金の金利の高さや提携ATMにおける引き出し手数料の安さなどがメリットであるネット銀行の活用だ。元本の安全性および流動性(いつでも引き出せる度合い)を重視するなら、利用しない手はないだろう。住信SBIネット銀行やジャパンネット銀行など、投資信託の品揃えが豊富なところもある。定期預金以外の商品を利用する場合も使えるので便利だ。

 ちなみに、投資信託を始める際は、コスト負担を最重視すべき。対象の似ている投資信託が複数ある場合、きちんと比較して負担の軽い商品を選択しよう。将来の運用成果を左右するので、常に意識しておいてほしい。

<記事/菱田雅生(マイアドバイザー登録FP)>
早稲田大学法学部卒業後、大手証券会社を経て独立系FPに。資産運用や住宅ローンなどを中心テーマに、相談業務や原稿執筆、セミナー講師などに従事している(http://www.la-consul.com)。

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