2016年10月10日 10時50分

子どものための「学資保険」向いているのはどんな人? 注意点もあわせて解説

「学資保険」が向いている人とは? 注意点とあわせて確認しておこう [拡大する]

「学資保険」が向いている人とは? 注意点とあわせて確認しておこう

 子どもが生まれると、教育費が必要になる。成長するにつれて、塾や習い事、部活動、受験などの費用がかかってくるからだ。お金が必要になったときから貯め始めても間に合わないため、まだ小さいうちから準備しておきたいと考える親は多いだろう。

 教育費の準備として「学資保険」が挙げられるが、実は向いている人と向いていない人がいることをご存じだろうか。詳しくお伝えしよう。

■向いているのは貯蓄が苦手な人
 学資保険が向いているのは、貯蓄が苦手な人だ。手元にお金があればあるだけ使い、貯蓄をしても結局引き出して使ってしまう人は、日々の家計とは別に教育費を貯めていける学資保険は向いている。

 ただし、注意点がひとつ。学資保険にはさまざまなタイプがあるが、一般的には子どもが高校3年生のときに大きなお金が貯まるよう準備するもの。貯め始めて数年で「やっぱりお金を引き出したい」と思って解約すると、払い込んだお金よりも少ない金額が戻ってくる(元本割れになる)ケースが多い。「学資保険のお金は絶対に引き出さない」と考え、実行できる人が向いているといえる。

■貯蓄が得意な人は他の方法がおすすめ
 とはいえ、今は超低金利が続いている。現在の金利を十数年間も適用していくのはもったいない。貯蓄が得意な人なら、学資保険以外の方法で貯めていくという手もある。

 例えば、個人向け国債の10年変動型。変動金利なので、今後金利が上がったときに恩恵を受けることができる。“10年”となっているが、1年たてば解約も可能。その際は直近2回分の利子をペナルティとしてとられるが、元本が割れ込むことはない。

 また、投資信託の積み立てによって貯めていくという方法もある。最近は、月々1000円くらいから積み立てることもできるので、まずは少額で様子を見ながら始めてみるのも一案だろう。

 マイナス金利の影響もあり、学資保険を含む貯蓄性の高い保険については、販売を休止しているところもある。もし考えている場合は、早めに検討する方がいいだろう。貯蓄の額によって子どもの進路を狭めたくはないもの。できるだけ早いうちから準備しておこう。

(ライター:西山美紀)
ファイナンシャルプランナー。1万件以上のマネーデータを分析し、500人以上にマネーの取材経験あり。マネーや女性の生き方などをテーマに取材・執筆・記事監修などを行う。男の子、女の子の2児の母でもある。ブログ:http://ameblo.jp/nishiyamamiki/

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