2016年10月30日 10時30分

賢くお金を使うために! FPが「加入する保険の選び方」を伝授

マネーに詳しいFPが“賢い保険の選び方”について解説していく [拡大する]

マネーに詳しいFPが“賢い保険の選び方”について解説していく

 賢くお金を使って貯金を増やしたいと思っている人は多いだろう。その場合、保険商品選びも重要なポイントのひとつ。これから選ぶという人はもちろん、すでに加入している保険がある人も、定期的に見直すことが大切だ。そこで今回は、マネーに詳しいFPが選び方を解説していく。ぜひ参考にしてほしい。

▼本当に必要なのかよく考える

 保険の加入に対する最も基礎的な考え方としては、「貯蓄や公的な保障(補償)ではカバーしきれない必要最低限の部分を、いかに割安な保険料で準備しておくか」ということだ。

 したがって、例えば「世帯主に万一のことがあっても、遺族の生活資金や教育資金は貯蓄残高と遺族年金など公的な保障で大部分のカバーが可能」といった場合であれば、死亡保障のついた保険はそこまで必要ないといえる。

 貯蓄や健康保険などの公的医療保険で入院などに備えられるのであれば、入院給付金などを受け取れる医療保険もよく検討すべきだろう。

 多少なりとも保障が必要な場合は、上述の通り、いかに割安な保険料で準備しておくかが重要。勤務先のグループ保険やダイレクト系の保険会社を利用したり、共済で掛金負担の軽いものを探すなど、十分に比較検討したうえで選択しよう。

▼損害額の大きいケースにはきちんと備える

 損害額が大きくなるケースにおいては、補償を確保した方がいいだろう。例えばマイホームを持っている人は、法律上、延焼によって類焼を受けた場合、隣近所からの補償は原則として受けられない。貯蓄か火災保険でマイホームを守る必要があるのだ。

 自動車保険についても、交通事故の賠償金が5億円を超えたケースもあり、公的な自賠責保険だけでは足りなくなる可能性が高い。貯蓄だけで補償を準備するのは困難なので、任意の自動車保険への加入は必須といってもいいだろう。
 
 とはいえ、保険は加入すればするほど家計が苦しくなっていくもの。教育資金や老後資金の準備にも支障をきたすようになっては本末転倒だ。個々の生活におけるリスクを冷静に考え、損害額が大きくなるケースや万一の際の心配の度合いが大きいものについて、割安な保険料できちんと保障(補償)を確保すること。それ以外の余計な部分は削っていくというのが理想的だろう。

<記事/菱田雅生(マイアドバイザー登録FP)>
早稲田大学法学部卒業後、大手証券会社を経て独立系FPに。資産運用や住宅ローンなどを中心テーマに、相談業務や原稿執筆、セミナー講師などに従事している(http://www.la-consul.com)。

>> <総合ランキング>5623人に選ばれた 満足度の高い【ネット銀行】

>>大きな節約につながる! 貯蓄の多い人に共通する「5つの趣味」

オリコン日本顧客満足度ランキングの調査方法について

当サイトで公開されている情報(文字、写真、イラスト、画像データ等)及びこれらの配置・編集および構造などについての著作権は株式会社oricon MEに帰属しております。これらの情報を権利者の許可なく無断転載・複製などの二次利用を行うことは固く禁じております。