2016年11月03日 10時40分

“年会費無料”が最良なのか? 「クレジットカード選び」2つのポイント

クレジットカードは“年会費”が決め手? 選ぶ際のポイントを紹介! [拡大する]

クレジットカードは“年会費”が決め手? 選ぶ際のポイントを紹介!

 クレジットカードにかかる年会費は、実にさまざまだ。無料の場合もあれば、2160円だったり、ゴールドカードなら1万800円と高額なものもある。

 経済産業省の「平成26年 特定サービス産業実態調査報告書」によると、クレジットカード発行枚数の約半数は無料で、残りの半数は年会費がかかるという。後者のうち、5000円未満のカードと5000円以上のカードの割合は、およそ7対1。多種多様だが、一体どう選べばいいのか? 賢い選び方を紹介しよう。

■まずはポイント還元率を確認! 年会費&年間利用額と照らし合わせる

 まず、カード利用によるポイントがどれくらいつくかという“ポイント還元率”をチェックするといいだろう。

 一般的なカードでは、0.5%程度のポイントがつくケースが多い。この場合、1万円の買い物をすると50円分のポイントをもらえる。月5万円使えば、1年間で60万円の利用となり、3000円分のポイントがつく計算だ。カードの年会費が2160円なら、差額分少し得をする。だが、月1万円、年間12万円の利用なら、ポイントは600円分となり、お得とはいえない。ただし、そのカードを使うことで提携店舗における買い物が5%引きなど割引になる場合は、それも含めて考えよう。

 無料のカードでも、還元率が1.0%以上と高いものもある。自分が使っているカードの年会費および年間利用額を照らし合わせると、どうだろうか? ぜひチェックしてほしい。

■付帯サービスにも注目 利用頻度の高いものはないか?

 クレジットカードには、ポイント以外にもお得な点がある。例えば、国内旅行や海外旅行の傷害保険がついていれば、別途保険に入る必要がない。ただし、利用付帯と自動付帯の2種類あり、利用付帯の場合は旅行代金を支払って初めて適用になるなど、条件があるので要注意。補償額も含め、カードによって異なるので、しっかり確認しておこう。

 また、年会費が高くても、ゴールドカードを持つと空港のラウンジを無料で使えたり、旅行保険の補償額が上がるケースもある。

 旅行会社のマイルが貯まるクレジットカードは、年会費がかかるものが多いが、マイルを上手に使えば、一般的な0.5%の還元率よりもはるかに得をするはず。年会費を払っても、元がとれるだろう。

 いずれにしても、クレジットカードはポイント還元率や付帯サービスなどをよく見比べて、自分の普段の使い方に合うものを選ぶのが得策だ。

(ライター:西山美紀)
ファイナンシャルプランナー。2児の母。これまでに1万件以上のマネーデータを分析し、500人以上にマネーの取材を行うほか、女性の生き方などをテーマに取材・執筆・記事監修なども行っている。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)。公式サイト:http://www.nishiyamamiki.jp/

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