2012年12月05日 19時04分

Google、次世代検索「ナレッジグラフ」を日本語検索でも実装

【会見の様子】実際に「ナレッジグラフ」を使用した検索結果画面。右側には表示されたボックスは、スマートフォンでは下段に表示される。 (C)ORICON DD inc. [拡大する]

【会見の様子】実際に「ナレッジグラフ」を使用した検索結果画面。右側には表示されたボックスは、スマートフォンでは下段に表示される。 (C)ORICON DD inc.

 Google は5日、新たな検索機能「ナレッジグラフ」の日本語版を実装し、東京都内で記者発表会を開いた。同機能は、グーグルの保有する5億7000万以上の人や場所、ものごとに関する情報と、180億以上の属性や関連性を含むデータベースから、ユーザーが入力した検索語が何を意味するかを把握する機能を持つ。人物や場所、作品などあらゆる物事に対応し、検索結果の表示画面には従来のリンク一覧の右側に、基本情報と関連情報がまとまったボックスが表示される。

 会見では検索例として「ルーブル美術館」が用いられた。検索結果の表示画面にはボックスが表れ、美術館の場所や営業時間といった基本情報に加え、絵画などの所蔵物もクリック可能な小枠画像で表示され、実際の動作を披露した。PCのほか、スマートフォンやタブレットでも同検索が可能で、ボックス内の情報に誤りがあればユーザーが申告し、情報の上書きを求めることできる。

 同発表会で登壇したグーグル 製品開発本部長の徳生健太郎氏は、共同創設者であるラリー・ペイジ氏が述べた「完璧な検索エンジンは、ユーザーの意図を理解し、意図に沿ってほしい情報を提供する」という言葉を引用し、「グーグルとしてこれを次世代の検索の基盤としていく」と、力強く語った。

 現実世界の“モノ”や“モノとモノの間のつながり”を認識し、検索結果として表示する同サービスは順次提供を開始しており、数日〜1週間ほどですべてのユーザーに反映される。

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