ウォーターサーバーとは

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 健康的でおいしい水を気軽に飲むことができるウォーターサーバー。欧米の家庭やオフィスには早くから普及していましたが、日本でも近年、宅配水サービスを利用する人が増えてきました。ウォーターサーバーの特徴や種類、歴史などウォーターサーバーの基礎知識を紹介します。
 ウォーターサーバーとは専用のボトルをセットし、冷水や温水などを簡単に注ぐことができる冷水熱水器具です。一般的な水道水とは異なる良質な水源からの健康的な水やお湯が手軽に利用できるというメリットがあります。が

 その昔、日本では「水と安全はタダ」と言われたそうですが、少なくとも現代において「水を買う」ということに抵抗を感じる人はあまりいないでしょう。とはいえ重量があり、しかもかさばるペットボトルを大量に購入するのは大変です。また、オフィスや自宅で水を保管するスペースなどもバカになりません。そこで昨今では専用の業者がオフィスや家庭までボトルを届けてくれる「レンタルウォーターサーバー」がさまざまな場所で活躍するようになりました。
 ウォーターサーバーの種類は大きく2種類に分類できます。使い捨てのボトルやチューブなどを利用したワンウェイ方式のウォーターサーバーは、空いた容器を返却せずに圧縮して廃棄します。(使い捨てはもったいない、と感じる方もいらっしゃるでしょうが、業者がボトルを回収する際の燃料消費などを考えると、これはこれなりに優れたやりかたです。リターナブル方式に比べて容器も簡易なもので済むので消費資源が少ないというメリットもありますね。
もう一つがリターナブル方式です。こちらは使用後のペットボトルを回収して、洗浄・殺菌した後、再利用するタイプ。ゴミが出ずエコなことや、ワンウェイ方式よりも比較的リーズナブルなことが特徴です。「できるだけゴミは増やしたくない」というエコ指向の方にはこちらを好む方も少なくありません。
 私たちの身の回りで最初にウォーターサーバーの普及が進んだのは、クリニックや薬局など、衛生面に特に気を使う施設だったようです。やがてウォーターサーバーの水の美味しさ、扱いの簡単さ、経済性などのメリットが一般的にも理解されるようになり、今ではどこでも普通に見られるようになりました。

 特にお子さんや幼児が多く集まる施設、不特定多数の人が利用する公共施設などではウォーターサーバーは必要不可欠といってもいいでしょう。またウォーターサーバーが一般化するにつれ、「家庭でも飲用・調理用においしくてヘルシーな水やお湯が欲しい」という時に湯沸しポットや給湯器などより便利ということで、一般家庭での導入も進んでいます。
 ウォーターサーバーが日本でも一般的になってきたのは比較的近年ですが、実はアメリカでは約100年の歴史があります。ウォーターサーバーの原型となるろ過装置付きの給水装置が誕生したのは、1910年ごろのアメリカ南西部です。アメリカの南部は水の確保が死活問題であり、遠くの地から水を汲み出すコストに加えて、それを運送するというコストも問題になっていました。1930年代には水の運送ビジネスが盛り上がり、ウォーターサーバーも水道水を確保できない地域を中心に広がります。

 日本は国土が狭く、もともと水に恵まれている土地が多かったこともあってウォーターサーバーが注目されるのは遅れました。しかし高度経済成長期以降の公害問題などから環境と健康の関係に着目する人が少しずつ増え、飲料水に対してもより良質でナチュラルなものが求められるようになってきました。

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