2011年08月31日 14時57分

『キャプ翼』高橋陽一氏、“なでしこ”澤選手をモデルに青春コミック小説執筆

高橋陽一氏 (C)ORICON DD inc. [拡大する]

高橋陽一氏 (C)ORICON DD inc.

 人気サッカー漫画『キャプテン翼』の作者・高橋陽一氏が“なでしこジャパン”の澤穂希選手をモデルに青春コミック小説『サッカー少女 楓』(講談社)を出版し8月31日、東京・護国寺の講談社で出版記念会見を行った。同書は、高橋氏が2008年の北京五輪後に澤選手とインタビューしたことをきっかけに作品化を熱望し、その後サッカーが大好きな主人公の女子高校生・楓が誕生した。高橋氏は翼と楓の“夢の共演”について「そこは考えてないですけど、もしかしたら…」と含みを持たせた。

 楓は今年5月、サッカーFIFA女子W杯ドイツ大会での“なでしこジャパン”応援キャラクターとしてポスターなどに登場。イラストと名前のみが公開され、澤選手がモデルだということは明かされていなかったが、澤選手はW杯で優勝した直後に、高橋氏から贈られていた楓と翼が描かれた日の丸の旗をかぶってスタジアムを一周していた。

 高橋氏は「男子は“自分がどこまでいけるか”といった自我が強いけど、澤選手は『仲間とボールを蹴っているのが楽しいんだ』と言っていた」と語り、男子と女子の抱く思いの違いに驚いたという。また、澤選手が中学校に上がって男子との体力差に悩んだことなどを物語に反映させたことも明かした。

 W杯優勝後に行われた食事会で、多くの代表選手が高橋氏のテーブルに並び、イラストを求めていたのを目にした小倉純二日本サッカー協会会長は「みんな違うキャラクターを描いてくれって頼んでいて、『キャプテン翼』を読んで育っているんだなと実感した。先生は何も食べず2時間近く描きまくっていた」と明かし、高橋氏も「僕も嬉しかった。かなり描きました。ゴールキーパーの3人は若林くんで、岩渕真奈選手は翼くん」と照れ笑いをう浮かべていた。

 主人公の楓はサッカーを愛し、青春のすべてをかける女子高生。夢は“なでしこジャパン”に入り、W杯や五輪でメダルを取ること。神奈川・湘南を舞台に、サッカーを通じた仲間や家族との絆でさまざまな困難に立ち向かっていく様子を描く。巻頭には高橋氏による書き下ろし漫画が掲載されている。

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