2012年03月06日 19時35分

サッチャー役のメリル・ストリープと中曽根元首相が“日英会談”

中曽根元首相(左)がサッチャー役のメリル・ストリープと“日英会談” [拡大する]

中曽根元首相(左)がサッチャー役のメリル・ストリープと“日英会談”

 第84回アカデミー賞で主演女優賞を受賞した米女優メリル・ストリープ(62)が6日、都内で行われた映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』プレミア試写会の舞台あいさつに登壇。サッチャーの英国首相在任期間(1979〜90年)に、総理を務めていた中曽根康弘元首相(93)が鑑賞のために来場し、サッチャーを演じたメリルと握手を交わすなど、異例の“日英会談”が実現した。

 イギリス史上初の女性首相となり、保守的かつ強硬な政治方針から“鉄の女”と呼ばれたマーガレット・サッチャーの政治家としての栄光と挫折、犠牲にした愛などに向き合う姿を描く。

 観客から「アカデミー賞おめでとう」とコールされたメリルは「アリガトウ」と日本語であいさつ。受賞発表時は「ものすごく幸せ」だったといい、「この年だし、感動しないと思ったけど、頭が真っ白になった。それぐらい感動しました」とアカデミー賞を振り返った。また、昨今の社会に求められるリーダー像について聞かれると「遠い未来を見抜く視野を持った人が必要だと思う」と、サッチャーをほうふつとさせる堂々たる口調で持論を展開した。

 また、3年ぶりの来日には「この映画をこの時期に日本に持ってこられて感動。津波から1年。犠牲になっている方、今も苦しんでいる方に、希望はあるんだと申し上げたい」と被災地へメッセージも送った。映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』は3月16日(金)より公開。

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