2012年07月11日 13時26分

ジャイアントパンダの赤ちゃん死ぬ 上野動物園発表

死亡が確認されたジャイアントパンダの赤ちゃんと、わが子を抱くシンシン(6日午前11時20分撮影)写真提供:東京動物園協会 [拡大する]

死亡が確認されたジャイアントパンダの赤ちゃんと、わが子を抱くシンシン(6日午前11時20分撮影)写真提供:東京動物園協会

 上野動物園は11日、今月5日に誕生したジャイアントパンダの赤ちゃんが、きょう午前8時30分に死んだと発表した。死因は肺炎だという。24年ぶりの赤ちゃんパンダ誕生に日本中が沸き、飼育員が24時間監視を続ける中、期待のジュニアはわずか6日で生涯を終えた。

 同園によると、昨日10日の午後3時30分頃から赤ちゃんパンダと母親のシンシンを一緒し、夜間まで観察を続けた。きょう11日の午前6時45分には赤ちゃんの鳴き声も確認できていたが、約1時間後の7時30分、赤ちゃんがシンシンのお腹の上であおむけの姿勢のままになっていたため飼育員が確認したところ、心肺停止状態に陥っていたという。急いで保育器に収容し、総出で心臓マッサージなどの処置を施したが、8時30分に死んだことを確認した。

 同園の担当者によると、パンダに限らず動物の新生児は生後10日頃までは不安定な状態にあり、「残念ながら肺炎で死亡するのは珍しいことではない」という。

 赤ちゃんは今月5日に誕生し、7日には性別がオスと判明。同園でジャイアントパンダが誕生するのは24年ぶりで4頭目。自然繁殖では初めてだった。

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