2012年11月21日 12時34分
歌舞伎座、63年ぶり新開場へカウントダウン 来年4月2日まであと132日
来年4月2日に開場する第五期歌舞伎座のカウントダウン時計点灯式に出席した(前列左から)坂田藤十郎、セイコーホールディングスの服部禮次郎名誉会長、(後列左から)松竹の迫本淳一社長、大谷信義会長、セイコーホールディングス・和光の村上斉社長 (C)ORICON DD inc.
来年4月2日に新開場する歌舞伎座(東京・銀座)の「カウントダウン時計」点灯式が21日、都内で行われた。この日は、今から123年前の1889年に第一期歌舞伎座が誕生した記念日。2010年4月30日まで使用された、第四期歌舞伎座の閉場カウントダウン時計が装いを新たに、あと132日後の新たな歌舞伎座の誕生に向け、時を刻み始めた。
第一期の天井は、当時日本で最初の試みであった100本の檜材を傘状に組み立て、話題となった。その後1911年に第二期、1924年に第三期、戦後間もない1950年に第四期が開場したが、老朽化などの理由から2010年に閉場していた。
松竹の大谷信義会長は「(第四期の)閉場式は無くなってしまうので悲しいカウントダウンだったが、今回はうれしさと期待がこもったカウントダウン。身が引き締まる」と話し、歌舞伎俳優の坂田藤十郎(80)も「さあ、やらねばならぬという気持ちでいっぱい。私も生まれかわって、若い人たちと立派な歌舞伎をつくっていきたい」と期待を込めていた。
カウントダウン時計は、今月26日に東劇ビルの正面看板の上に設置。その後工事の進行具合をみて、新・歌舞伎座の前に移設する。