2012年12月04日 05時00分

「もうちょっと残りたい…」スギちゃん、ジンクス払拭へ

年間大賞に選ばれたスギちゃん (C)ORICON DD inc. [拡大する]

年間大賞に選ばれたスギちゃん (C)ORICON DD inc.

■『現代用語の基礎知識 選 2012 ユーキャン新語・流行語大賞』
 ピン芸人スギちゃん(39)がついに悲願を達成した。ベストジーニスト賞を逃して悔しさをにじませていたスギちゃんだったが、持ちネタ「ワイルドだろぉ」が3日発表の『流行語大賞』で頂点の「年間大賞」を獲得。「ついに獲ってしまいました。正直、あそこまで来て獲らないのも嫌だったので、どうしても獲りたかった」と、今度はしっかり喜びをかみしめた。

 所属事務所サンミュージックからはこれで3人目の栄誉。といっても、2003年のダンディ坂野「ゲッツ!」、2007年の小島よしお「そんなの関係ねぇ!」はそれぞれノミネート止まり。大賞までいったのはスギちゃんが初めてだ。「2人は賞を獲ったわけでもないので口を封じます」と冗談めかしつつも「みんなが獲れなかった、この賞で超えられたのは素直にうれしい」と満面の笑みがこぼれる。「サンミュージックでも大賞獲った人はいないので社長喜んでくれてます。社長やったぜ! 社長が裏で手を回してもらったおかげだぜ!」と笑いをとりにいくスギちゃん。

 一方で「流行語大賞の翌年はブレイクしない」というジンクスが根強く残る芸能界。それでも先輩ダンディも小島も、いまも消えずにしっかり踏ん張っている。スギちゃんも「そんなに怯えてないです。いくらでも打破できると思ってます」と確かな自信をのぞかせ、「ジンクスは裏切らずに消えてやるぜって言ってたけど、もうちょっと残りたい…」とかわいらしく本音もこぼした。

 やくみつる氏は授賞式で「今年は政治の言葉が3つ入るくらいだったが、それをはねのけるスギちゃんのキャラクターの強さが見えた」と絶賛。同賞選考委員会でも「『ワイルド系』であっても『活き』のいい新しいタイプの人たちの手によって日本を掃除してほしい」という希望も込めたと公式にコメントしている。「僕が『ワイルドだろぉ』を言い続けたことだけでなく、みんなが真似してくれたおかげ」。みんなの期待が込められている。

 先を見据えてなのか、授賞式後の会見では「きょうを最後に『ワイルドだろぉ』は連発しないようにします。今年いっぱいですかね」とプチ封印宣言。新ネタをお願いされても「嫌です」と断固拒否し、「正月番組で披露します。ここでやっちゃうと年内で終わっちゃうから。申し訳ない。R-1に期待してください」。次なるネタを携え「来年もノミネートされるように頑張ります!」とさらなる活躍を誓っていた。

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